
女優・土屋太鳳(19)が30日、東京・新宿武蔵野館で主演映画『人狼ゲーム ビーストサイド』(監督:熊坂出/配給:AMG エンタテインメント)初日舞台あいさつを開き森川葵(19)、青山美郷(19)、藤原季節(21)、佐久間由衣(19)、小野花梨(16)、育乃介(20)、國島直希(19)、桜田通(22)、熊坂監督(39)とともに登壇した。
村人の中にまぎれた人狼を会話であぶり出していくというち密な心理戦が描かれ、テレビ、アプリ、小説、コミックとさまざまにメディアミックスされブームが沸き起こっている『人狼ゲーム』の映像作品。本作では10人の若者が殺戮ゲームを展開するというものとなっている。
劇中の女子高生・樺山由佳の制服姿で現れた土屋は、本作の苦労した部分を問われると、「人の命を奪う演技だからこそ、人の命がどんなに大切かというのを絶対に忘れずに伝えようというのを決心を持って演じていました。それがものすごくつらくて難しくて、本当にやめてしまおうと真剣に思ったくらいでした」と、苦悩があり降板も考えたそうだが、「でも、藤原季節くんとの場面でフッとみたら、血の涙を流していて、逃げられないな、行くところまで行こうと思いました」と、シーンを観て決意したという。
そんな作品だけに、精神的に熊坂監督には助けられたそうで、「私達にとって大人の柱として存在してくだって私達は全力でぶつかることができたなんと思います」と、感謝を。

さらに、由佳はロックシンガーを目指しているという役どころから、主題歌とは別に劇中でも曲を歌っているが、これも難しかったそうで「由佳ちゃんは音痴な設定なんですけど、由佳ちゃんの心の叫びなのでどこまで音痴にしたらいいか工夫していたんですけど、結局ジャイアンになっているかもしれません(苦笑)」と、エピソードを披露。その曲は土屋自身が作詞・作曲したものだそうだが、「台本を呼んだ時の自分の気分とか、リハーサルしている時に感じたこととか、監督とお話させて頂いて作ったんです」と、気持ちの込もったものだそうだ。
森川と土屋が対決するシーンがあるそうだが、森川が「アイスを食べるシーンがあるんですが、太鳳からもらったものだったからか、すごい美味しく感じたんです。手が止まらなくなっちゃって、ずっと食べてたんですよ!」と話すと、これに感激した土屋が森川にハグする一幕も。
ほかにも、この日欠席となってしまった加藤諒からもメッセージが届き、土屋が読み上げることとなり「僕が猿のTシャツをきていたら、似ているとか言われたり、ここは動物園じゃないですよとイジられたり…」と話すと、森川や桜田から「ヒドイ(笑)」との声が飛んだり、その文末で「楽しい思い出もある作品だったので、僕達の仲の良さが伝わっていればいいなと思っています」とのコメントには桜田が「この作品じゃ伝わらないだろ(笑)」と、作風からツッコミを入れ笑いが起きていた。

また、熊坂監督が「もう時効だと思うのですが、1の話を頂いた時にイヤイヤ連れ去られて、騙し合いをして殺し合いをしなくてはならなくなるという企画に対して非常に嫌悪感を抱いて、こんなことで金儲けをしやがってというような嫌悪感をエンジンにして作ったのが1だったんです。でも、あの映画をやらせてもらって本当に良かったというのを感じていて、すごく深刻な人間社会がはらんでいる矛盾とかがあまりにも深刻に描かれていて、ちょっと何かに負けた気がしていたんです。最初に本作の俳優部と顔合わせをしたときに、その深刻さを乗り越えていきたいという話をしました。それで1で負けたなと思ったのは、僕が勝手に解釈しちゃったんですよね。バカバカしいとかヒドイとか、怒りが合ったのがいけなかったなと。今回は騙してでもそれでも生きていくという子供たちの話にしたいと思って作りました。この俳優たちが相当深いところまで、剥きだした命というのをどうとらえ伝わったというのかというのを本当に興味があります」と、熱を込めて語っていた。
最後に土屋から、「私が主演として紹介させて頂いていますが、実際はキャスト全員がそれぞれの場面の主役として演じました。全員が命の大切さを実感しながら撮影しました。ぜひ感想を伺いたいです」と、伝えていた映画『人狼ゲーム ビーストサイド』は新宿武蔵野館ほかで全国公開中!
■STORY
今度は人狼。騙されるまえに、殺せ――。
あたし、樺山由佳は、2度目の殺戮ゲームの席に着いていた。
参加者は10名。みんな突然この部屋に連れてこられた高校生たちだ。
「人狼」のカードを与えられたあたしは、村人たちをあざむき、ひとりずつ殺していかなくちゃならない。普通なら絶望するのかもしれないけど…あたしはむしろ興奮し、驚喜していた。
なにせ、ずっと待ち望んでいた「非日常」を存分に楽しめるのだから!複数の「自称予言者」が現れ、共有者がほかの村人たちを扇動する。
場が混迷を深める中、あたしはひとりほくそ笑み、さらなる血の味を求める…!











