女優・黒木メイサ（26）が23日、東京・六本木のEX THEATER ROPPONNGIで舞台『VAMP ～魔性のダンサー ローラ・モンテス～』（演出：岸谷五朗）公開ゲネプロを俳優・中川晃教（31）、水田航生（23）、新納慎也（39）、中河内雅貴（28）、早乙女太一（22）、橋本さとし（48）とともに開催した。
19世紀魔性のダンサーと呼ばれた黒木演じるローラ・モンテスを描いた作品。たくさんの恋を経るたびに相手の魅力を吸い取るかのように、その魔性へ磨きをかけ、トーマス・ジェームズ（水田）、フランツ・リスト（中川）、アレクサンドル・デュマ（新納）、アレクサンドル・デュジャリエ（中河内）、ルートヴィヒ1世（橋本）と次々と著名な男を渡り歩いていく。国政を動かすまでの存在となったローラは、自身の心の中の闇（早乙女）にまで目覚め始め……。
舞台では、16歳の純朴だったローラが魔性のダンサーと呼ばれるまでになっていく姿が描かれるが、その男性というステップを経る度に黒木の表情や身にまとう衣装も徐々に妖しさを帯びてくる。さらに演技だけでなく歌とダンスも力が入っており、タップダンスや、ピアノの上でのセクシーで妖艶なダンス、フラメンコダンスなどシーンに応じたダンス、早乙女との殺陣などが展開され目を引くとともに、黒木による約7メートルほどから、エアリアルと呼ばれるシルク・ドゥ・ソレイユなどでも見られる螺旋落ちを命綱なしで行うところは必見だ。
囲み会見では、自身の役のことを黒木は「ローラが出会う男性によって、魔性っぷりが変わる」と話しつつ、苦労した点を、「ハーネスのないフライングアクションがありまして、エアリアルというのですが、それが最初は体力的には大変でした」と、相当に力をいれていることを伺わせる。
自身以外女性はいない舞台だが、「個性の強い方たちとお芝居をさせて頂いてますけど、みなさんのお芝居に引っ張られてローラのいろんな表情を出していきたい」と、受けて立つような強気な姿も。
そんな黒木について、6人からもコメントが。「メイサちゃんはクールな感じでビューティーですけど、靴下はファンシーなんです。それを折りたたんでいて、ギャップ萌えという感じですかね（笑）。密かにキュンとして、この人魔性だなと思いましたね」（橋本）、「2009年に初めて共演させていただいたんですが、大人になったなぁ、素敵になったなぁとますます思いました」（中川）、「つらいところを見せないストイックさは魔性だなと。男と同じメニューでつらいと言わずこなしていました」、「絡む人によってさまざまな表情があるので、いろんな色を楽しめる。僕は人間の役ではないですが、僕自身は楽しくやらせて頂いてます」（早乙女）、「最初は魔性な感じな方かと思っていたのですが、男気のある姉御みたいな感じの体育会系のような、亀田三兄弟のお父さんみたいな感じです（笑）」（水田）、「LINEで変なスタンプを送ってきて僕を悩ませていたんですが、きのうはとうとう変なシモネタを送ってきて僕を悩ませました」（新納）と、それぞれ話し、それを聞く度に黒木も焦ったり苦笑いしたりとコロコロと表情を変えた。
最後に黒木は、「これだけ個性のある俳優たちと一緒にローラ・モンテスという魔性の女の生涯を演じさせていただきます。ぜひ、劇場でお楽しみください」と、メッセージを寄せていた。
舞台『VAMP ～魔性のダンサー ローラ・モンテス～』は8月24日から9月8日までEX THEATER ROPPONNGIにて上演！
