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【アカデミー賞】[新人賞]黒木華、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞女優も「この賞を糧に一生懸命頑張ろう」

【アカデミー賞】[新人賞]黒木華、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞女優も「この賞を糧に一生懸命頑張ろう」
新人俳優賞を受賞した黒木華

 女優・黒木華(くろきはる、23)が3月7日、東京・グランドプリンスホテル新高輪内で『第37回 日本アカデミー賞』授賞式に『舟を編む』(監督:石井裕也/配給:アスミック・エース、松竹)と『草原の椅子』(監督:成島出/配給:東映)で、新人俳優賞を受賞して登壇した。

 『小さいおうち』で、「第64回ベルリン国際映画祭」最優秀女優賞(銀熊賞)を、日本の女優として左幸子、田中絹代、寺島しのぶに次いで史上4人目の受賞を果たし、一躍脚光を浴びた女優・黒木華。

 大学在学中の2009年に野田秀樹の演劇ワークショップに参加し、オーディションに合格してNODA・MAPの公演『ザ・キャラクター』にアンサンブルとして出演してデビュー。さらに番外公演の『表に出ろいっ!』ではヒロイン役のダブルキャストの一人として十八代目中村勘三郎らとともに舞台に立った。

 『舟を編む』(監督:石井裕也/配給:アスミック・エース、松竹)は、12年本屋大賞第一位に輝いた三浦しをん原作の小説を映画化。営業部から異動し、辞書編纂の仕事をすることになったちょっぴり変わり者の馬締光也が、個性的な周囲の人たちと共に辞書作りに情熱を傾けていく。辞書完成までの15年の月日を温かな視点で、ユーモアを交えて描く感動の物語。

 13年後に登場する玄武書房辞書編集部員。女性ファッション誌から配属されてきた、入社3年目の女性編集者・岸辺みどりを演じた。

【アカデミー賞】[新人賞]忽那汐里、遊女から父親に捨てられた過去を持つ女子大生まで

 『草原の椅子』(監督:成島出/配給:東映)は、芥川賞作家・宮本輝が阪神・淡路大震災で被災したことをきっかけに、シルクロード6700キロ、40日にわたる旅に出た体験をもとに執筆された新聞連載小説を映画化。中年男性2人と、骨董店の女性オーナー、母親に虐待されていた4歳の少年の4人が、ある写真をきっかけに、“最後の桃源郷”と呼ばれるパキスタンのフンザを目指す旅に出る。

 親に虐待を受けた4歳の少年をバイト先の上司から預かる女子大生・遠間弥生役を瑞々しく演じ、鮮烈な印象を残した。

 黒木は、「このような賞をいただけたのも、『舟を編む』とか『草原の椅子』で、いい出会いをさせてもらったからだなぁと、心から思っています。この賞を糧にこれからも一生懸命頑張ろうと思います」と謝意を。

 

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