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【アカデミー賞】[新人賞]忽那汐里、遊女から父親に捨てられた過去を持つ女子大生まで

【アカデミー賞】[新人賞]忽那汐里、遊女から父親に捨てられた過去を持つ女子大生まで
新人俳優賞を受賞した忽那汐里

 女優・忽那汐里(21)が3月7日、東京・グランドプリンスホテル新高輪内で『第37回 日本アカデミー賞』授賞式に『許されざる者』(監督:行定勲/配給:東映)と『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』(監督:李相日/配給:ワーナー・ブラザース映画)で、新人俳優賞を受賞して登壇した。

 『許されざる者』(監督:行定勲/配給:東映)は、92年に公開され、アカデミー作品賞受賞したクリント・イーストウッド監督・主演による傑作西部劇のリメイク。舞台を1880年、明治維新期の未開拓の地・北海道に移し、かつて“人斬り十兵衛”と恐れられた男が、亡き妻のため固く封印した刀を、ふたたび解き放ち、壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く。

 物語の発端となる、元仙台藩士の開拓民・堀田佐之助に顔を斬られ、心に大きな傷を負う遊女・なつめ役を、オーディションで獲得。役が抱える悲しみと痛みを渾身の演技で見せた。

 『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』(監督:李相日/配給:ワーナー・ブラザース映画)は、直木賞作家井上荒野の小説を映画化。妻の艶が死の床にあると、現在の夫が彼女と過去に関係を持った男たちに知らせたことから、その男たちを取り巻く女たちにも思わぬ波紋を広げていくことになる恋愛群像劇。

【アカデミー賞】[新人賞]忽那汐里、遊女から父親に捨てられた過去を持つ女子大生まで

 8歳のときに父親が愛人(艶)の元へ走っていき、捨てられた女子大生・山田麻千子を演じた。愛とは何かについて悩み、相談した教授と肉体関係を持つ。父親に対して、複雑な思いを抱き続ける娘の心情をていねいに表現した。

 忽那は、「1日、1日、本当に地道に妥協することなく作品を作ることができ、そういう環境をいただけたことに、すごく感謝しています。この作品が多くの方に観ていただけることを祈っています」と、謝意を。

 

【アカデミー賞】[新人賞]忽那汐里、遊女から父親に捨てられた過去を持つ女子大生まで


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