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「貝を口実」に20代男女デート増加の兆し!「ホットペッパーグルメ トレンド座談会」の結果とは

「貝を口実」に20代男女デート増加の兆し!「ホットペッパーグルメ トレンド座談会」の結果とは
座談会の座長を務めた有木真理さん

 グルメ・クーポン情報サイト『ホットペッパーグルメ』(リクルートライフスタイル)で『ホットペッパーグルメ トレンド座談会』が“貝”をテーマに開かれた。嗜好性が高いとされる貝だが、その座談会の結果とは――。

 まずは、そもそもなぜ貝で座談会なのかということへ営業部部長で座談会の座長を務めるフードコーディネーター・有木真理さんは、「リーマンショック後、外食を特別視する傾向が高まっており、家で食べられないもの、専門性の高いもの、という食事を提供する業態が好調です。貝もその1つ。中食産業がさまざまな分野で売上を伸ばしていますが、貝はまだまだ外食で楽しむもの。いわば外食の聖域と言えます。最近ではさまざまな種類の貝に対し、さまざまな食べ方の提案があり、ますます貝を楽しむ環境は整っていくと思います」と、熱弁を振るう。

 ホットペッパーグルメリサーチセンターの調査(※下記参照)によると、この1年で食べた貝料理のトップ5は『カキフライ』をわずか約3%の僅差で押さえて『パスタ』が43.3%の支持を得ることに。そんな『パスタ』が王者となるなか、近年1番ファンを拡大しているのが『焼ガキ』という結果が出ており、食べる回数が増えたと回答した人は26.3%で、『パスタ』の22.8%を上回っており、実に4人に1人以上が『焼ガキ』を好んで食べたという結果に。

 この『焼ガキ』が好調な伸びを見せる理由として、貝類を中心とした浜焼き専門店やカキ小屋などが都市部を中心に店舗を増やしていることが挙げられるという。

 さらに、この1年でオイスターバーや貝料理を主体とした店で貝料理を食べたことがあると答えた人に、「誰と食べに行ったか」を調査すると、年代で大きな違いが。50~60代は主に「家族・親族」との回答で、20代では「恋人や異性の相手と2人で」という回答が3割以上に。貝は嗜好性が高い食べ物というイメージもあり、会食や接待などでは「ひょっとすると(相手が)苦手かもしれない」と店選びの時点で敬遠される傾向が。

 貝を専門的に楽しめるお店と言えば、かつては寿司店や炉端焼きなど、若い人にはちょっと敷居の高い“大人のお酒の席”に限られていたものが、ここ数年ではオイスターバー、カキ小屋、ワインバルと急速に拡大を遂げ、気軽に貝を楽しむ機会が増えたことから、「苦手」の部分をクリアした20代男女はほかの世代よりも“貝デート”することが多いという結果も。

 この20代の“貝デート”が増えたことに、有木さんは、「最近では意中の相手との距離を縮めようと、貝を口実にデートに誘う若者が増えつつあるのではないでしょうか。貝料理のバリエーションはどんどん拡がりつつあるので、今後更に“貝デート”は増えていくかもしれません」と、分析している。

 ちなみに、座談会では貝料理を楽しめる店舗も下記に挙げられることとなった。

 ■貝料理を楽しめる主な店舗
 ○東京・銀座『牡蠣Bar』
 日本で15名しかいないグランオイスターマイスターの資格を持つ店主が選んだ牡蠣を楽しめる銀座の隠れ家空間。世界中から選ばれた牡蠣は鮮度抜群!

 ○東京・上野『北海道浜焼き かき小屋 ○いち 上野中央通り店』
 別名“海のミルク”とも呼ばれるほど栄養価が高い、厳選した新鮮直送牡蠣が毎日食べ放題なのがウリ。大きなステンレスの鍋に殻付きのままの牡蠣を大量に入れ、そのまま火にかけて蒸し焼きにする、名物のガンガン焼きも人気。

 ○東京・新宿『はまぐり』
 日本でも珍しい貝料理専門店。常時25種類以上の貝を用意。『はまぐりの昆布焼き』は、昆布の出汁がはまぐりにうつって絶品。中国産と鹿島産の牡蠣が2個ずつ乗っていて、食べ比べを楽しむことも可。

 ○東京・築地『貝屋 和光』
 貝焼き専門屋台。築地市場で仲卸を営んでいた店主ならではのルートで鮮度のいい貝を仕入れることが可。素材に自信があり、基本的には味付けをせずに提供するのがモットーの店。

 ※本調査のために、首都圏、関西圏、東海圏の3エリアへアンケートを行い、9735件(首都圏4899件、関西圏2571件、東海圏2265件)の有効回答数を得ることに。そのなかから(1)「この1年で、食べる頻度や回数が増えた貝料理<この1年にそれぞれの貝料理を食べたことのある人>」、(2)「この1年で、貝料理を食べた店の業態<この1年で、外食で貝料理を食べたことのある人>」、(3)「この1年で貝料理を食べた店のうち、今後も貝料理を食べたい店の業態<この1年でそれぞれの店の業態で貝料理を食べたことのある人> 」、(4)「オイスターバーあるいは貝料理を主体とした店への同行者<この1年で、『オイスターバー』『貝料理を主体とした店』で貝料理を食べたことのある人> 」(ここまでそれぞれ3圏域計/複数回答)、(5)「オイスターバーや貝料理を主体とした店のイメージ 【性年代別】」 (3圏域計/それぞれ単一回答)、(6)「オイスターバーや貝料理を主体とした店のイメージ【圏域別】」(それぞれ単一回答)のデータを使っての座談会となっている。

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