昨年8月に『AKB48』を卒業した女優の“さやか”秋元才加(25)、俳優・本郷奏多(23)が28日、都内で行われた主演映画『奴隷区 僕と23人の奴隷』(監督:佐藤佐吉/配給:ティ・ジョイ)初日舞台あいさつを、女優・大沢ひかる(19)、俳優・山田裕貴(23)、久保田悠来(33)、女優・杏さゆり(30)、“あゆ姉”折井あゆみ(28)、原作者の岡田伸一氏、佐藤監督らとともに行った。
小説・コミック投稿・販売プラットフォーム『E☆エブリスタ』で、1660万閲覧、コミック・小説が累計150万部を突破している人気連載中の『僕と23人の奴隷』を実写映画化。
退屈な毎日を送るフリーター・大田ユウガ(本郷)と、半ば強引に誘われた双子の姉・荒川エイア(秋元)が誰でも簡単に奴隷にすることができる器具『SCM』を手に入れたことから、興奮、快楽、復讐、さまざまな欲望が渦巻くバトルロイヤルに巻き込まれていく姿が描かれる。
秋元は、「原作がある作品なので、実写化が初めてということで、期待されている、楽しみにされている方が多い中、不安もありました。自分の中にどんな欲があるのかを考えるキッカケになりましたし、挑戦できてよかったなと思っています」と、神妙に語る。
本郷は、「人気のある作品だと聞いていて、注目の高い作品に出させていだだけるのはありがたい。奴隷になったことはないけど・・・」と、苦笑い。
バトルシーンでの印象に残っているシーンについて、秋元は、「罵倒するシーンが印象に残っている。最後、自分の中でも『うぉー』というのはありました」と、大沢とのバトルシーンを上げると、「ビンタしましたもんねえ。3、4回ぐらい」と、大沢がすまなそうに言う。
言い合いしていて、精神的ストレスは2人も感じずに、「楽しかった」と、笑顔。特に秋元は、「普段、ワーと言い合う機会ないので、普段避けて生きてきているタイプの人間なので、真正面から言うと、こういう気持ちになるのかなと感じつつ、普段使わないような汚い言葉を使いました」と、爽快感いっぱいだったようだ。
すると本郷が、「僕も秋元さんに5~6回はビンタされてますから。あれ、痛かったなぁ」と、ボソッとつぶやく。秋元は力が強いから加減が分からないんです。たたかれる方が気が楽だなと思った」と、笑わせた。
本郷は、「竜王がジュリアにコショコショといってセリフしゃべらせるじゃないですか、何て言ってたの?」というところに興味が惹かれていたようで、大沢は、「英語で話していたのを(ジュリアに)同時通訳で日本語でしゃべっていました」と、裏話を。
山田は、「金魚がいる水槽のなかに頭つっこんだことありますか? おふんさんたちが・・・」と、何度もそこに顔を突っ込んだことが想い出として残っているという。
久保田は、「僕はバトルシーンなかったので、心残りとしては誰かにビンタされたかったな。山田くんが顔を見ずに突っ込んでいる時は笑いが止まりませんでした」と、笑わせた。
杏も、「バトルしているシーンはないんですけど、私も怒るタイプじゃないので、怒り狂う役が難しかったんですけど、わりと叫んで蹴るのって心地よかったです。変顔で何回も撮っているとレパートリーがなくなってくるんですよね。それを考えるのが大変でした」というと、「今映っている顔の10倍ぐらいやってもらった」と、監督が平然と言う。
さや姉は、「痛々しいシーンが多くて、ホークとナイフを食べて口から血を流したり、頭つきをされたり、指折られたりすごいシーンばっかりだったんです」と、負けっぱなしの女王様という役どころだった。
さらに、「本郷くんがピンクのゴスロリの女装していた。女性でも着こなすの大変な衣装だと思うんですけど、着こなしていてビックリしたんです」というと、本郷が、「それ言わないでほしかったなぁ」と、ボソッというと、会場からは笑いが起きていた。
イベントの最後は、劇場に集まった400人と“イッセーノゲーム”を行うことに。観客が、両手を挙げる、片手を挙げる、手を挙げないの3つから選び、「いっせーのせ」で挙手。その挙げた手の数を、登壇者が当てるゲーム。勝者は「観客を1回だけ奴隷にでき、いうことを聞かせられる」というもの。
開始前に秋元が「絶対勝ちます。だって奴隷、欲しいもん!」と、笑顔で意気込んで観客を沸かせると、本郷は、「こういう発言が(ニュースで)使われやすいんですよね」と突っ込みを入れると、会場も大爆笑だった。
結局一番近かったのは、原作者の岡田氏。命令は、「奴隷区サイコー」でと、謙虚言うと、本郷は、「いいんですか?原作本10冊ずつ買いなさいじゃなくて」と、またまたツッコミを入れる。会場全体で「奴隷区、最高!」と声を揃えた。
最後に、本郷は、「これからいかようにでも展開できる終わり方になっていると思います。原作の勢いに負けないような流れに乗れたら、不可能ではないと思うんですよね」と、続編に期待を寄せていた。
同作は、6月28日より全国ロードショー