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「2.5次元ミュージカル」ジャンル確立させ国動かすのも目標に!オープンセミナー熱気あふれる

「2.5次元ミュージカル」ジャンル確立で国動かすのも目標に!オープンセミナー熱気あふれる
日本2.5次元ミュージカル協会の第1回オープンセミナーが開かれた

 『一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会 第一回オープンセミナー』が29日、都内で開かれネルケプランニング代表取締役で協会代表理事・松田誠氏、ホリプロ代表取締役・堀義貴氏、マーベラスAQL代表取締役・中山晴喜氏、バンダイナムコライブクリエイティブ 代表取締役・井上俊次氏、ぴえろ代表取締役社長・本間道幸氏、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ代表取締役社長・黒岩克巳氏、ゴーチ・ブラザーズ代表取締役・伊藤達哉氏が登壇した。

 新たなプロジェクトへの期待の現れか、初のセミナーとなった会場には舞台関係者や芸能事務所、報道陣が詰めかけ会場はほぼ満員と熱気あふれることに。松田氏から、まず『2.5次元ミュージカル』が2次元で描かれたものを舞台のコンテンツ化したものとの説明を始めることとなり、古くは1974年の宝塚歌劇団による『ベルサイユのばら』を筆頭に、『BLEACH』、『弱虫ペダル』、『銀河英雄伝説』、『テニスの王子様』など、人気のミュージカルコンテンツを挙げる。

 カテゴリーとして、松田氏は、小説がそのまま舞台になるとカテゴリー外で、小説が1度漫画化された後に舞台化されるとカテゴリーに入ると定義を明かし「もともとはファンの言葉にならって立ち上げたものです」と、2.5次元ミュージカルの名前の由来を明かすこととなった。

「2.5次元ミュージカル」ジャンル確立で国動かすのも目標に!オープンセミナー熱気あふれる
 

 とくに、“テニミュ”の愛称で親しまれている『テニスの王子様』は10年間で累計170万人を動員しているということを例に、松田氏は、「普段劇場に行かないお客様も足を運んで頂けている。それとマーチャンダイジングが強くて、普通のミュージカルだと物販はパンフレットだけだったりするのが、写真やグッズを売るというポイントもある。DVD、それにパブリックビューイングにも強いと言われている」と、分析。

 さらに、日本の舞台演劇では、有名俳優が出演することで観に来るという構図が顕著なのに対し、2.5次元ミュージカルについて、松田氏は「キャラクター自体がスターなので、一般的に認識されている有名な人が出てなくても、全部というわけではないですがタイトルで勝負できる」と、現状を。

 日本のミュージカル人口は少なく国民の1%しか観ていないというデータもあるそう。その一方で2.5次元ミュージカルは、昨年だけでも70タイトルが上演され、160万人を動員したという実績があり、松田氏は2.5次元ミュージカル協会として「日本で生まれたジャンルとして確立したい」と、意気込んだ。

 続けて、日本2.5次元ミュージカル協会の活動は具体的に何をするのかという話題となり、まずは国内から説明。①どんなタイトルの漫画、アニメを何が見たいかというリサーチ。②2.5次元ミュージカル好きを集めて、無料での会員『2.5 フレンズ』を募集し、その会員へメーリングリストで情報発信するという仕組みづくり。③人的ネットワークによる、キャスティングのコツなどを全体で共有によるクオリティの高い作品作り。④大きな会場を借り、何作かを興行することで小さな単位でやっていたものを大舞台で行えるようにすることなどを挙げた。

 そして、海外戦略へ。タイトルを欧米の舞台では主流となっているカタログ化をし、それを海外の売っていくという構想を挙げ、松田氏は、「一番ビジネスとして理想的なのは各国にライセンスして、その国で公演をやってもらってロイヤリティーを頂く。ディズニーでいうとライオン・キングみたく現在でも9ヶ国でやっている」と、目標を掲げ、スピード感もこれまで日本での上演から2~5年ほどかかっていた舞台作品よりも早い海外展開を目指し国内・国外を含めたツアー化も考えているそうだ。

 質疑応答では、2.5次元ミュージカルは女性に圧倒的に人気なのではとの質問が飛んだが、このことについては松田氏も認め、「とくに演劇にかんしては8割は女性だと思います。もちろんわれわれとしては、男性にも来てほしいですし、子供たちが自主的に観たいと思って観に来るようなミュージカルを作りたいと思いますし、シニアの方が観るミュージカルも作りたいと思っています」と、語った。

 ほかにも、政府との連係はあるのかと問われると、松田氏は「経済産業省さんとはお話してご支援していただくことにはなっているんですけど…」と言いつつ、声を小さくして、「民間で頑張ろうというところで正直思っています。僕自身は本来『クールジャパン』ってこういうことじゃないのとは思っているのですが、基本的にはお客様からチケット代を頂くということで作っていきたい」と方針を。そこに堀氏も、「今回、この協会ができたのも国を動かしたいというのもある。役人はまだ気付いてないが、パートナーも多い総合エンターテインメントで成長すれば大きな史上になる。10年間言い続けているけど、スケールメリットを出せばと思っている」と、構想を明かしていた。

「2.5次元ミュージカル」ジャンル確立で国動かすのも目標に!オープンセミナー熱気あふれる

「2.5次元ミュージカル」ジャンル確立で国動かすのも目標に!オープンセミナー熱気あふれる
松田誠氏
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堀義貴氏
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中山晴喜氏
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黒岩克巳氏
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本間道幸氏
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井上俊次氏
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伊藤達哉氏
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