
女優の有村架純(21)が初舞台にして、初主演を務める舞台『ジャンヌ・ダルク』が今秋上演されることが決定した。
フランスの救世主として神がかり的な活躍をし、その後たった2年で儚く散った彼女を演じるのは、昨年話題となったNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインの母親・春子の青春時代を好演した有村。13歳で神の声を聞き、数万のフランス兵を率いて国の危機を救い、19歳で火刑台に送られていくという過酷かつ波乱に満ちたジャンヌ・ダルク役に挑戦する。
また、そんなジャンヌの宿命のカギを握る存在のフランス王・シャルル7世役には東山紀之(47)、演出には舞台美術にもこだわりを持ち、支持層も幅広い白井晃(56)という豪華な顔ぶれ。
有村、東山、白井は以下のようにコメントを寄せた。
有村架純コメント
「まったく舞台の経験がないので、今回は白井さん、キャストのみなさんにたくさんのことを学ばせていただきたいと思っています。大勢のお客様の前で全力を出し切れた時、どんな新しい自分に出会えるのかが本当に楽しみ。私なりにやるしかないので、がむしゃらな気持ちでひとつの目標に向かっていく姿を見せられたらと思っています。ジャンヌはとにかく信念が強く、まだ少女なのにどうしてそこまで自分の信念を貫き通せたのかは本当に不思議ですが、尊敬もしています。不安もまだありますが、この2014年版『ジャンヌ・ダルク』で、お客様に感動とパワーを届けられるよう、全力で頑張りたいと思います!」
東山紀之コメント
「これだけの物語を総勢130人以上の出演者で描くという、ここまでスケールの大きい舞台は日本ではあまり見たことがない、そういう意味では自分にとってもチャレンジだと思っています。そして今回が初舞台の有村さんの、その真っ白な魅力と僕とが化学反応を起こすことで、この『ジャンヌ・ダルク』という舞台がどんな色になるのか。その変化を僕も見てみたいですね。白井晃さんが生み出す舞台上の空気はとても綺麗なので、その空気を僕らがさらにどう研ぎ澄ませていけるかもこれから考えていきたいです。そして舞台というものは一番人間力が試される場。そのために体力も知力も、ふだんから備えていかなければいけないものだと常々思っています。この作品で、さまざまな諸先輩方と一緒に組ませていただくことも含めて、僕自身も今回の舞台は心から楽しんで挑みたいと思います」
白井晃コメント
「新しく『ジャンヌ・ダルク』を作るにあたって、人を動かせる本当の力とは何かを考えたいと思います。強力な信念なのか、人を受け入れ許す力なのか。私たちが他者に求め、自ら与えられるものとは何かを考える作品にしたいと思います。ジャンヌを演じてもらう有村さんは、映像で初めて拝見したときから穏やかながら芯の強さを感じていました。静かなる精神の強靭さと人を受け入れる寛容さも持ち合わせていらっしゃるように感じました。お会いして話した時に、その思いはさらに強くなりました。笑顔の奥に芯の強さを感じました。若いにも関わらず、この世界で生きる覚悟のようなものを感じたのです。その強さと寛容さが、人々の気持ちを動かすジャンヌに繋がっているように思います。強さと受け入れる勇気と優しさ。有村ジャンヌにそのような部分を期待したいと思っています。シャルル役の東山さんは、随分前から拝見していて、完璧な表現者のお一人だと思っています。常にご自分にも厳しく、律しながら表現を追い求めておられる。しかし、そんな東山さんも、そこに至る過程があったと思います。ご自分の弱さや不得手を克服するために様々な努力をされてきたと思います。シャルルは、最初は人を疑い自信が無く臆病にも見える人物ですが、やがてジャンヌを通して王としての自覚と強さを獲得していきます。その過程をご自分と重ねて頂き、普段は東山さんには見たことの無い、弱さと臆病さを描いて頂ければと思っています。そして、そこから精神の強靭さを獲得していくそんな過程を描いて頂ければと期待しております」
10月7日~24日、東京・赤坂ACTシアター、11月15日~18日、大阪・オリックス劇場、11月23日~24日、KAAT神奈川芸術劇場で上演!
