女優・麻生久美子(35)が28日、東京・シャングリ・ラ ホテル東京で『第23回日本映画批評家大賞』授賞式に出席した。
麻生はアイドルグループ『関ジャニ∞』の安田章大(29)とともにW主演、夢に向かって突き進むシナリオライターの悲哀を描いた『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(監督:吉田恵輔/配給:東映)でこのたび主演女優賞を受賞となった。
黒のシースルーのトップスにイエローのバルーンスカートを合わせ登壇だした麻生は「素晴らしい、温かい賞を頂いてありがとうございました。自分が頂けると思わなかったので、ビックリしましたし、素直に嬉しかったです」と、まずはお礼を。
「この作品の撮影していたころは、毎日プレッシャーと戦う日々で、苦しくて、私の役で、シナリオライターになるために、毎日、毎日、一生懸命書いているんですけど一次審査も通らなくて、自分に才能がないと思って心苦しいけど、頑張って書き続けるという役だったんですけど、そのモデルが吉田監督自身だったというのを撮影の直前に知りまして。なので、吉田監督が、苦しんでいたころを表現できるのかなっていうプレッシャーがあったんです。そんなときに吉田監督が会見で、『夢がかなわない人たちの話を、夢がかなった側の僕達が作るんだから、しかられるぐらいここでやらなければいけないと思う』というのが胸に刺さりました」と、しみじみとスピーチした。
終了後の囲み会見にも応じた麻生は、14年前に『カンゾー先生』で『第8回日本映画批評家大賞』で新人賞を受賞したことを告げられると、「この場に来られて嬉しいです」と、笑みで、「作品自体がすごく素晴らしかったので、吉田監督の腕だったと思います」と、吉田監督をたたえていた。
■第23回日本映画批評家大賞受賞者
主演男優賞:松田龍平『舟を編む』
主演女優賞:麻生久美子『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
助演男優賞:リリー・フランキー『凶悪』『そして父になる』
助演女優賞:伊藤蘭『少年H』
新人賞:黒木華『草原の椅子』
新人賞:星野源『箱入り息子の嫁』
新人賞:大原櫻子『カノジョは嘘を愛しすぎてる』
Gグローリー賞:加賀まりこ
Gグローリー賞:吉行和子
Gグローリー賞:ミッキー・カーチス
ダイヤモンド賞:有馬稲子
監督賞:吉田恵輔『ばしゃ馬さんとビッグマウス』
作品賞:『舟を編む』
新人監督賞:中野量太『チチを撮りに』
新人監督賞:白石和彌『凶悪』
編集賞:井上秀明『青木ヶ原』
アニメーション作品賞:『かぐや姫の物語』
アニメーション監督賞:高畑勲
アニメーション功労賞:小島俊彦『かぐや姫の物語』ほか
アニメーション功労賞:伊藤克己『音響効果』
ドキュメンタリー賞:『オース!バタヤン』