アイドルグループ『AKB48』の公式ライバルグループ『乃木坂46』の能條愛未(19)が19日、東京・シネマート六本木で主演映画『死の実況中継 劇場版』(監督:仁同正明/配給:チャンス・イン)初日舞台あいさつを女優・河内美里(16)、モデルで女優・船岡咲(21)、高咲里音(19)、俳優・南羽翔平(23)、シンガーソングライター・小南泰葉、仁同監督とともに開いた。
乃木坂46のメンバーが挑戦する『最恐都市伝説』シリーズの第1弾。URLを開くと大きなハサミを持った赤い服に追われついには殺されてしまうという呪い話を軸に、主人公・歩あその周囲の者らが巻き込まれ翻弄されていく姿が描かれる。
白を基調とした清楚なコーデで現れた能條。今月12日には完成披露試写会(参照記事:http://japan-newslounge.com/archives/123419)が開かれていたが、ついに初日を迎えたとあって、「きょうから映画館に行ったら普通に見られるというのが不思議な感じがしています。たくさんの方に観てもらいたいという気持ちでいっぱいです」と、万感の思いを。
普段はバラエティ色が強いキャラクターからか、本作主演の話を決まったときは警戒したそうで、「本当にほんっっっとーに!にドッキリだと思って。普段ドッキリを仕掛けられることが多いので(苦笑)。もう周りに小型化カメラがないかと思わずキョロキョロしたくらいでした」と、実感を込めると、ほかのキャストから笑いが漏れる。それでも仁同監督から、「テレビはひょうきんな方なのかもしれませんが、やって頂いて自然だった気がしますよ」と、演技を褒められ、能條ははにかんだ。
力を入れたところは「怯えた表情とかは、どういう顔がもっとも怖く見えるかとか研究しましたね」といい、その自身の怖い表情を引き立てるために、作品冒頭であることからギャルになるシーンでは、「どうしゃべったらギャルって思ってもらえる感じに聞こえるかというか、やさぐれている感じを出せるか」と、ギャップを意識したそうだ。
劇中は歩といい感じの関係になる南羽は、能條へ、「歩が料理をしているときに、リズムに乗ってルンルンと切っているシーンがあるんですけど、個人的に気になって…」と、問うと、「私も観た時に、こんなにテンションがあがってたっけって思って」と、能條自身も思いもしないような状態に首をかしげていた。
ちなみに、ホラー映画につきものの、撮影中のガチで怖い体験はないかと問われた能條はとくになかったと余裕しゃくしゃく。しかし、仁同監督が「出演者も知らないホラー体験ありますよ」と言い出すと、「ウソ…」と、一気に表情を引きつらせる。実はこれ、赤い服の女性が走るということに頑張りすぎて倒れてビックリしたという話だったと種明かしされ、能條ともにほかのキャストもホッと息を吐き出すという一幕もあった。
最後に能條から、「ホラー映画なんですけど、友情があったりラブストーリーもあったりと見どころもあって、劇中の『自分の人生は自分で切り開くしかない』というのはキーワードに合っているんじゃないかなと思っていて、自分自身で夢を切り開けるように頑張っていきたいと思っています」と、作品を通して得たことを口にしていた。
映画『死の実況中継 劇場版』は19日よりシネマート六本木ほか全国順次ロードショー!
■Story
知らないアドレスから送られてきたURLを開くと赤い服の女が大きなハサミを持って猛ダッシュしている。赤い服の女はリンクを開いた者を殺しにやって来る…大学の映画サークルに入っている中塚歩(能條)。
サークルでは、『死の実況中継』をモチーフにしたホラー映画を撮ろうと盛り上がっていた。ホラー映画が苦手で、気乗りしない歩。そんな歩は高校時代にいじめを受けていた。
しかし、歩のことを庇い、代わりにいじめのターゲットになった三原依子。歩むと依子はそれ以来、依存しあう関係となっていた。だが歩だけが大学に受かり、依子は受験に失敗する…。
大学で新しい友だちができ、依子と疎遠になっていく歩。歩だけがこころのよりどころの依子。ある日、依子に巻き込まれ『死の実況中継』のリンクを開いてしまう歩。パソコン画面を走る赤い服の女が歩と依子を追いかけてくる…。