Jazz／R&B／AOR／Funkなどに影響を受け、その要素を取り入れたアダルトな雰囲気漂う楽曲で、リスナーを都会の夜へ誘う。そしてキュートな見た目とは相反するスモーキーボイスなボーカルのyukintam（ユキンタム）に驚かされる。アダルティーなポップスで注目のバンド「moonglow」だ。
彼らの楽曲『CASANOVA』が現在、アーティストとファンをダイレクトに繋ぐ音楽サービス「Frekul（フリクル）」のサイトで期間限定で無料配信されている。
“拷問”・“傲慢”・“推測”など、このジャンルではあまり歌詞として聴き馴染みのない単語が、歌詞に交えられている。それは日本語の歌詞がそれぞれラップのように韻が踏まれていて、英語と違和感無くスムースに耳に入ってくる。日本語を単語の意味というよりも“音としての言語感覚”で楽しんでいるようだ。もちろん、帰国子女であるyukintamの発する英語の耳触りの良さは言わずもがな。卓越したリズム感で魅せながら、キャッチーなメロディでリスナーを惹き付ける。
moonglowは2009年に結成。幼馴染である2人はインターネット上でコンスタントに楽曲を配信し、2012年に楽曲「Kiss and Hugging」「Pretended」が「OKMusicデイリーランキング」で1位を二度獲得。2013年からはメディアを視野に入れ活動を始めるようになる。NHK FM 「インディーズファイル」から始まり、そこからラジオメディアを中心に様々な露出を展開し、自身の名前が付いたラジオコーナー「moonglow music lounge」を持ちレギュラー出演。落ち着いた大人のサウンドと軽快なトークが人気で話題を呼んだ。その活動もあり、昨年7月に行なった地元福岡県での初ワンマンライブではチケットが完売するほどの人気ぶりだ。
「太陽じゃなくていい、あなたをそっと照らす月のような存在でありたい」と彼らが言うように、moonglowの楽曲は“そこはかとない都会の夜の孤独”にそっと寄り添ってくれる。（津田 聖治）
【moonglow】
yukintam（ユキンタム）／ボーカル、音村健太郎（オトムラケンタロウ）／ギターで結成されたポップ・ユニット。Jazz／R&B／Funkなどのブラックミュージックに強く影響を受けた大人のポップスを奏でる。コミュニティラジオ天神でレギュラーコーナー、NHK FM、J-WAVE MHM、LOVE FMなどでの放送・出演や、「J-WAVE MUSIC HYPER MARKET」の殿堂入りアーティストに選ばれる。
