
4日から上演がスタートする舞台『今度は愛妻家』(演出:板垣恭一)公開ゲネプロが3日、東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで開かれた。
脚本家・中谷まゆみの戯作。2002年に上演され人気を博すと、10年には豊川悦司、薬師丸ひろ子といった豪華キャストで行定勲監督により映画化された話題作。そんな本作が再び板垣恭一氏の演出で再演となる。
売れっ子のカメラマン・北見俊介はあることをきっかけに、1年間仕事もせずにプータロー状態。頭の仲は最近知り合ったモデルや女優を夢見る女性・蘭子へのエッチな妄想で一杯。マイペースな妻・さくらには毎日人参茶を与えられたり子作り旅行に行こうとせっつかれるなど、妻がいなければと思う日々。俊介の助手・古田誠はそんな彼を心配し、贔屓のお店のママ・文太も様子を見にやってくる。ある日、さくらは俊介から酷い言葉を投げつけられ1人で旅立ってしまう。ここぞとばかりに、蘭子を抱こうとするのだができず、さくらが急に帰ってくるのだが…。全員、ワケありのダメ人間らが織りなす笑えて、泣ける大人のシリアスな物語となっている。

3日の公開ゲネプロは、北見さくら・瀬奈じゅん、北見俊介・葛山信吾、古田誠/サトル・入野自由、吉沢蘭子/ヒトミ・名塚佳織、原文太/大山・村井國夫のキャストで臨むことに。
序盤は下世話なセリフや時事ネタも入るなど、キャスト陣のコミカルな演技が楽しめ、俊介のダメダメっぷり、オカマの文太を演じる村井のオネエ言葉、かと思えば、1人2役での村井のキリッとした姿で出てきたりと、場内には要所要所で笑いが巻き起こる。しかし、さくらのことを俊介が独白してからはどんどんシリアスな方向へと向かっていき、最後には感動が待っている仕上がりとなっている。

今回の公演に、瀬奈は、「力まずに頑張りたいし、楽しみたいです。そして、お客様に楽しんでいただきたい。それがなんでもいいのですが、当たり前であることがどれほど大切で尊いことか、お伝えしたいです」と、メッセージを。
村井も「すべての人がこんなに優しければ世界に争いがなく、幸せに過ごせるのではないのでしょうか。そんな、お話です。私を気持ち悪がらずに観てください(笑)」と、コメントを寄せている。
舞台『今度は愛妻家』は4から20日まで東京芸術劇場シアターウエストで、24日には名古屋・名古屋市青少年文化センター アートピアホールで、26、27日には兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演!詳しくは公式サイト(http://www.aisai-ka.com/)にて!
■キャスト
北見さくら:瀬奈じゅん
北見俊介:葛山信吾
古田誠/サトル:入野自由・石井一彰(Wキャスト)
吉沢蘭子/ヒトミ・名塚佳織・今村美乃(Wキャスト)
原文太/大山・村井國夫













