人気アイドルグループ『関ジャニ∞』の村上信五(32)が20日、東京・グローブ座で21日の東京公演初日を前に1人舞台『If or・・・Ⅵ』プレスコールを開いた。
関ジャニ∞としての活動のみならず、個人としてもバラエティー番組など多方面で活躍する村上が2009年から作・演出・出演全てをセルフプロデュースしていることで話題の舞台。タイトル通り、“もしも村上が○○だったら~”という設定のもと、パントマイムや殺陣、コントやダンスなど多才な顔を見せつつ一人舞台の可能性に挑戦しているシリーズだ。3月9日に大阪・サンケイホールブリーゼにて開幕しており、その東京公演となる。
第6弾となる今回の主役は“おかん”。不甲斐ない夫と息子をアルバイトをしながら健気に支えるおかんの姿を、笑いあり、涙ありで描くのだが、実はおかんは大きな秘密を抱えており…。
舞台は上演前からコミカルな音楽が流れ、始まる前から楽しげな雰囲気が漂う。そして、大阪のおかんになり切った村上が割烹着にスカート姿で登場。夫婦や親子の会話をテンポよく繰り広げつつ、ホットプレートでパンケーキを焼いてデコレーションする姿も。さらには、取り出した“If Pad”なるものに、なぜか「maru」や「手越祐也」なる者からの連絡が来たり、驚きの映像がいきなり差し込まれたりと、ファンにはたまらない演出が。その後も、ハゲヅラ姿で現れ、「SMAP」「TOKIO」「V6」「嵐」「A.B.C-Z」「Hey!Say!JUMP」「Kis-My-Ft2」「ジャニーズWEST」、そして「関ジャニ∞」と独自の目線で解説し、報道陣の爆笑を誘っていた。
その後、ハゲヅラ姿で村上は囲み会見を開いた。
■以下、会見全文
報道:なんと6回目なんですよね?
村上:そうなんですねー。ありがたいことに。
報道:ネタ尽きませんね。
村上:まあまあ、なんとか絞り出させて頂いて…、もう、カスカスですけどね。毎年。まあ、楽しくやれてるのが一番ですから。6年続いてるのにびっくりですね。本当にすごいですね。
報道:今年はおかん?
村上:メインはおかんなんですよ。これは去年は、抽象的な時代背景の物語だったんで、現代劇にしてみようかなと思って。毎年、女装をどっかに入れてやっているんですけど、この際、女装一本で行ってみようかと思って、そうなったときに、一番ツルッとやれそうだったのが、おかんかなと。
報道:モデルは?
村上:自分の母親とかいうのじゃなくて、“大阪のおかん”というぐらいです。
報道:大阪での反響は?
村上:一応満席でしてね。そこそこは、ウケたんちゃうかなと思います。まあまあ手応えはありましたけどね。でも、別な感じもしますからね。東京でやるのと大阪っていうのんは。
報道:大阪では村上さんの実のお母さんも来た?
村上:来たんですよ!初めて、観たんです!毎年劇場までは来るんですね。楽屋に来て、僕が「久しぶりやなぁ」とかあいさつして。普段、それで僕が本番やってる間、スタッフと2時間くらいしゃべって帰るんです。そのおかんが、初めて“おかん”やってる息子を観たんです。
報道:お母さんは何か言ってましたか?
村上:そこなんですよ!いつも、終わってからお話させていただくんですけど、そのときの公演は途中で帰りやがったんですよ!誰か立ったなぁと思ってパッと見たら俺のおかんやったんですよ。何でやろ?だから感想聞いてないんです。
報道:お母さんは何か衝撃を受けられたんですかね?
村上:そりゃおかんはもう複雑だったでしょうね(笑)。コンサート見ているよりもよっぽど、モヤモヤしたと思いますね。だから感想も言いにくいと思います。
報道:あえてお母さんに感想は聞かないんですね。
村上:感想は聞かないですよ。まあ、聞いたとて、ごっつ言いにくいでしょうね(笑)
報道:お母さんはジャニーズに入ったのにとか思ってますかね?
村上:ああ…、残念な息子になりましたねぇ、それは。おかんとしては、どう思っているんでしょうね。その辺は、心中お察しできないですけどね。
報道:舞台はおかんが家族を支える感動でしたが?
村上:感動はどうなんでしょうねぇ?僕が作っている中で、結構、自分で感動したんですよ。日本のおかんって、母って強いなというのが生まれたんですけど、いかんせんどこまで届いているのかというのは、ちょっと微妙なところだと思いますよ。後からじわじわ伝わるぐらいがいいと思います。
報道:理想のおかん像という感じですか?
村上:いやー、理想のおかんって難しいですね。理想のおかんは、多少言うても、小綺麗だったりする方がええんちゃいます?あんま元気なおかんって、やっぱ嫌ですよ。子どもの時って恥ずかしいじゃないですか。友達を家に連れて行ったときに、無駄にお茶やお菓子を持ってきて、なんでそんな部屋入ってくんねんって。でも、できるおかんを見せようとして、見たことないようなお菓子とか出てくるじゃないですか。何頑張っとんねんと。マダムまでは言いませんけど、お上品なね、おかんだったらいいですけどね。
報道:村上さんが描く家庭像というのは何年後に実現しそうですか?
村上:何年後って、このヅラかぶっている間はないんちゃいます?それでも、このヅラさえも楽しんでくれるような人だったらいいとは思いますけどね。まして、子どもが生まれて、コンサート見せるってなっても、僕は変なキャラばっかりやってますしね。まして観に来たときに、『お父ちゃんカッコええな』と、思ってくれるのは、30年くらい経ってからじゃないかと。4歳、5歳では理解できないでしょう。このヅラの凄さって!
報道:だって、そうしたらヅラいらなくなるのでは…。
村上:いやいや、バリバリ“スカラボ”やってますよ。ほんなもん、全然、大丈夫です。
報道:ヅラも毎年で定着してきました?
村上:でも毎年、作り替えているんですよ。毛の感じとかも全部作り替えているんですよ。1年ほっておいたら縮んでくるんで。ちゃんと今年は今年のやつなんです。
報道:じゃあヅラがあるうちは、まだ、中(の毛)があるってことですね?
村上:全然ありますからね!ボーボーですからね!大丈夫ですから、ご心配なく!
報道:今回の公演はファンのみなさんは、村上さんの脚がとにかく綺麗だと言ってますが?
村上:えっ、そんなん言ってくれてはるんですか?そんなつもりはなかったですけどね。そうですかぁ。それはありがたいですね。まだ、見せてないところがあったということですね。
報道:次の構想がありますか?
村上:じゃあ、ストリップでも来年はやりましょうかね。思い切って。
報道:オリンピックの話も舞台上でされてましたが?
村上:オリンピックって6年後ですからね。僕も38の年になりますから、まあ、持ってるのかなぁ。ただ、仕事できてるかどうかですね。
報道:舞台のキャッチフレーズも「頑張れ!」ですから…。
村上:自分へも「頑張れ!」って言うてますけど、6年後に国分(太一)さんが帯をやってなかったら、ちょっとチャンスあるんちゃいます?層がほんまに…。なんであんな頑張るんでしょうね?「頑張れ!」は僕以下でいいんですよ。上の方、頑張り尽くしたんちゃうかなというくらい、あの精神って素晴らしいと思いますね。
報道:今後は関西からまた、ようやくジャニーズからグループもデビューできましたね。
村上:ありがたいですね。ようやくですね。でも、ちょっと複雑なところもありまして、デビューする前は、デビュー目指して頑張れ頑張れって言いましたけど、いざデビューしたら半分心の中では「チッ」と思ってますよ。半分ですよ!半分だけですけどね。
報道:脅威はある?
村上:ようやく出てこれて、嬉しいというのはあるんですけど、また枠取り合いになるやんけという、ねぇ、いい意味でライバルになるわけですけど、横一線の言うたらジャニーズのメンバーとして、どういう形で仕事をするか分かりませんけど、共演できるのは楽しみではありますね。いや、でもなぁ…、あんまり、後輩とやったときにあんまり頑張っている先輩も嫌でしょう。ねぇ。
報道:今後も舞台続けていきたい?
村上:俺も6年目をやらせていただきましたから、正直引き際なくしたなぁというのが。5年目とか区切りがいいときやったら、スパッと行けたんでしょうけど、まあまあありがたいことに、お声をかけて頂いて。
報道:チケットも争奪戦らしいですよ。
村上:ほんまですか?ありがとうございます。チケットが売れるうちは、まあまあ頑張ってみますけど、(座席が)後ろの方が空き出したと思ったらやめますわ。
報道:いよいよあした…。
村上:えっ!?なんかビッグニュースあるんですか!?
報道:東京公演初日ですね。
村上:そうです、そうです(笑)なんかビッグニュースあるのかと思った!そうかそうか(笑)。
報道:何か報告でもあるんですか!?
村上:いやいや、何かあるのかなと思って。報道のみなさんなんでも知ってるから(笑)。俺が探りたいですよ。事務所のニュースもたくさんありますから。
報道:東京公演初日へ意気込みを。
村上:まあ、大阪の10回公演終えてのスタートになりますけどね、来ていただいた方に、ちょっと時間を忘れて楽しんで頂いて、何か心に、くだらないことでもいいですけれども、来てよかったと思ってもらえる公演ができたら。
報道:この東京公演で150公演を迎えるそうですね?
村上:えっ!?
スタッフ:去年迎えてるんです…。
報道:ごめんなさい、去年でした…。
村上:迎えてるやん!(と、報道陣にツッコミ)いよいよ、200回近くなってきて、コツコツとやってきて、でもスタッフが積み上げてくれた数字やと思いますから、僕は体が続くうちは、数字を重ねられるように頑張ってみます。
ここで、村上から質問していない男性レポーターに「一言もしゃべってないですけど?」と問うと、「舞台のアイデアはどこから出しているんですか?」との質問が。
村上:アイデアは、思いつきって言えば思いつきですね。テレビで見た情報だったり、ニュースやったりからアレンジしてやってみようかなって。期待した答えとちゃうかな?
報道:シリーズとして続けられているので、どこから膨大なアイデアを出しているのかなと?
村上:ウソでしょ(苦笑)
報道:こ、これからも頑張って頑張ってください。
村上:ありがとうございます(笑)
■『If or・・・Ⅵ』東京公演情報
日程:2014年3月21日(金・祝)~4月6日(日)
会場:東京グローブ座
問い合わせ:東京グローブ座(03-3366-4020)
料金:S席5500円・A席4500円※全席指定、未就学児童入場不可(営利目的の転売禁止)
■過去の上演記録(主だったコーナーのみ)
●2009年『If or・・・』
○もしも村上が他のグループだったら:KAT-TUN、嵐の衣装などで登場。
○もしも村上が歴史教師だったら:年号のゴロ合わせをジャニーズネタで。
○M1(ムラカミワン)グランプリ:デビュー当時からの写真を対決させる。
○ピアノ生演奏:戦場のメリークリスマスを披露。
○もしも村上がグラビアアイドルだったら:映像。女装姿が話題に。
●2010年『If or・・・Ⅱ F~M』
○世にも奇妙な村上君(SE/パントマイム):パントマイムを特訓し披露。
○世にも奇妙な村上君(うしろうしろ):村上の背後(映像)で何かが起こる。
○Jの公式:前回の「歴史教師」に続く教師シリーズ。
○Story of If:1人3役を演じ上げる。
○If or ニュース JAPAN:映像。滝川クリステルに扮する。
●2011年『If or・・・Ⅲ』
○戦場の穴:関ジャニメンバーに扮して登場。映像も駆使。
○大村上信五:大御所俳優村上。殺陣を披露。
○国語教師:教師シリーズ第3弾。
○葬式コント:村上が戦死?おかん村上によるダンス披露。
○プロフェッショナル If or の流儀:映像。縄文人村上の密着取材。
●2012年『If or・・・Ⅳ』
○島育ち青年コージの物語。シリーズ初の1本のストーリー仕立ての作品。
○ホストクラブ:相方ジーコとの出会い。一人芝居と歌を披露。
○アイドル:映像の中のジーコ、ADとのコラボレーション。
○おねえBAR:肉襦袢をまとい、巨女に扮した村上の一人芝居。
○アイドルセミナー:教師シリーズ第4弾。
●2013年『If or・・・Ⅴ』
○世界地図にも歴史の教科書にも載っていない掟だらけの“謎に包まれた国”を舞台に、無謀な計画に挑む青年の物語。
○浪速コン:男女が出会うことを唯一赦される浪速コン。映像との掛け合い、ミュージカル、ゲームを展開。
○掟山:上空に吊ったカメラでライブ合成。掟山の頂上を目指す。
○お弁当屋さん:恒例の教師が、ジャニーズのグループをお弁当に喩えて語る。
○1人カーテンコール:主人公・爺・姫・王様。登場人物全4役に早着替えで次々と変わりカーテンコール。