女優・夏帆（22）、俳優・野村周平（20）が8日、都内で映画『パズル』（監督：内藤瑛亮／配給：KADOKAWA）初日舞台あいさつに俳優・高橋和也（44）、大和田獏（60）、内藤監督とともに登壇した。
山田悠介のベストセラー作品の映画化。とある郊外の高校で女生徒の中村（夏帆）が突如、屋上から飛び降りる。その1か月後、同じ高校で奇怪なマスクをつけた集団の占拠事件が発生。妊娠中の女教師が換金され、理事長（大和田）と男子生徒3人が忽然と姿を消す。一方、中村の同級生・湯浅（野村）は、一命を取りとめた中村のもとを訪れ、謎の封筒を起き去っていく。そのなかには、「パズル」のピースが入っており…。
本作は、これまで完成披露試写会などは行わず、ぶっつけ本番の初日となることに、夏帆は、「みなさんがどんな感想なのか、かつてないくらい聴きたいです！」と、興味津々。一方の野村は、「あんな湯浅みたいな狂気的な人ではないので安心してください」と、呼びかけほど、衝撃の映像があるよう。
中村を演じてみて、夏帆は、「血のりまみれになる役はいつか挑戦したいと思っていたので」と、案外楽しんでいたようで、返り血を劇中で浴びたことへ、「大満足です（笑）。グサッと首を刺したシーンは、なかなか監督がOK出さなくて、視界がぼやけていくということもありましたし、こんなに返り血を浴びると思いませんでした」と、振り返った。
さらに、野村が台本を渡されたときのことについて、「読んだときは、これ書いた人頭狂ってるなと思いました。こういう作品だから、現場は落ち込んでやるのかと思ったら、結構楽しかったです」と、現実とフィクションの線をしっかり引けたことで楽しめたとコメント。
そんな衝撃作へ出演した大和田だったが、これまでの大和田のイメージとは違う作品に出演したことへは、俳優生活40周年を迎えたことが、関係しているそうで、「これまでの40年のイメージを粉々に壊してみたいという願望がありまして、そうしたら、事務所が持ってきたのがこの話だった。内藤監督の『先生を流産させる回』というのを観て、若い監督の頭のなかがどうなっているんだろうというので、頭の中を覗いてみようと思って引き受けました」と、朗々と語っていた。
キャストのこれらの声に、内藤監督は、「『ウォーターボーイズ』や『フラガール』みたいなものだと思って撮りました。その少年・少女らは、シンクロやフラを青春にしましたが、中村と湯浅は人殺しに青春を捧げたということでした」と、釈明していた。
ほかにも、司会から、夏帆と野村に、「インタビューで撮影現場で会話を交わさなかったのは仲が悪いってことですか？」との質問が飛ぶと、野村は、「僕は別に喋ってもいいですけど、避けられてるというか。こういう役だったんで」と言うと、「独特の世界観があるんだろうなと思って。そういうのを大切にした方がいんじゃないかと。撮影期間が短かったなって思って、どうなんだろうと模索してるうちに、撮影が終わってしまったんで」と、それぞれ、説明していた。
最後に夏帆から、「好き嫌いの分かれる作品だと思います。血みどろの私も見れることですし、本当にたくさんの方に観ていただけたらと思います」と、PRしていた映画『パズル』は3月8日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかR-15+でロードショー！
