歌手で女優の神田沙也加(25)と、現在ソロ歌手、女優として活躍中の元モーニング娘。(第5期メンバーで第6代リーダー)の高橋愛(25)が1日、都内にて開かれた『“2万人の鼓動 TOURSミュージカル「赤毛のアン」”(主催・エステー株式会社)の新キャスト発表会に出席した。
一人でも多くの方にミュージカルの楽しさや素晴らしさを伝えていきたいという思いからエステーは1998年からオリジナルミュージカルを主催しており、今年で15年目を迎える。初演から10年目を迎えた本作「赤毛のアン」は、今回、観客からキャストまで2万人を動員するということを掲げ、日本全国8都市10公演実施、全公演全席無料招待、審査料無料で全国でオーディションを開催、という3つの理念に基づいて制作さた力作となる。
約150人の取材陣が集まる中、トークショーと会見に臨んだ主役アン・シャーリーを演じる神田は「ミュージカルって生身の人間が目の前で歌って踊って、すごくエネルギーをもらえます。今まで自分が見てきたたくさんのミュージカルのように、日本が昨年の震災で深い傷を負った今だからこそ、一人でも多くの方に『赤毛のアン』見て頂いて自分もエネルギーをみなさんに届けたいです」と意気込みを。
高橋は「全席無料招待ということで、多くの人に見て頂きたいと思いながら稽古していきたいです。見て下さる方に感動とか喜びとかを。少しでも元気になってもらいたい」と神田同様に舞台にかける熱い想いを語ることに。
子供向けの内容かと思われがちだが、大人にもあらためて考えさせられる点がたくさんある感動的なストーリーだと話す神田は「小さい頃はアンに近かったかな。空想するのが大好きな子供でした」と笑いながら「活発な役なので自分が子供の頃のままに演じれば良いのかなと思います」と続け、今回の舞台に関して母・聖子からは「タイトルコールなのでしっかり責任感を持ってやりなさい」とアドバイスされたことも明かした。
アンの親友ダイアナ・バリーを演じる高橋は「子供の頃はおてんばでいつもけがしてました。ダイアナとはかけ離れてると思います。ダイアナはおしとやかで女性的なキャラクター、自分とはかけ離れている役どころだから、演じることで 女性として成長できそう」と笑顔で抱負を述べた。
トークショーの最後にそれぞれの舞台衣装をステージ上で手渡された二人、これからの心意気を「昨年はこの公演をお客さんとして見てきた立場なので、こうして衣装を手にしてますます実感が湧いてきました。なので、緊張感も出てきたんですけれど母も言っていたとおり責任感を持って、たくさんの子供さんを励ましたりパワーを差し上げたりできるように元気いっぱいのステージを、この衣装に袖を通して頑張りたいと思います」と神田。
高橋は「作品自体がすごくパワーのある作品だと思いますので、みなさんに感動してもらえるようにしっかり稽古して本番に挑みたいと思います。この素敵な衣装に本当に興奮しているんですけれど、頑張りたいと思います」と2人そろって笑顔でステージを降りた。
囲み会見では、実は高橋とは初対面で今日初めて会ったという神田が「同い年なんですよね、アンとダイアナは昔からの親友という役柄ですからこれからの友情が大事ですね」と笑うと「ステージを見せて頂いたことがあるので初対面な気がしない。CD買いました」と高橋が答え取材陣を和ませる。
また「4月から稽古が始まります。その前にミュージカルを1本やってから「赤毛のアン」です」と話す神田が「タイトルロールを演じる喜びと緊張、責任持って演じなくてはと思い、身と心が引き締まっています」とあらためて舞台にかける想いを語ると、高橋も「モーニング娘。を昨年秋に卒業して半年なのでダンスの方は…」と笑いながら「でも、宝塚に憧れてこの世界に入りましたから。10公演あるので子供たちに会えるのが今から楽しみです」と語った。
“2万人の鼓動 TOURSミュージカル「赤毛のアン」”は2012年8月12?22日まで日本全国主要8都市で公演。