女優の“深きョン”こと深田恭子(31)が25日、東京・増上寺の安国殿で行われた映画『偉大なる、しゅららぼん』(監督:水落豊/配給:東映、アスミック・エース)の大ヒット祈願イベントに、俳優・岡田将生(24)、濱田岳(25)と登場した。
人気イタリア料理店のオーナー(34)との熱愛が発覚した深きョンは、退場間際に、報道陣から「新しい恋が始まりましたか?」と、投げかけられると、立ち止まって笑顔で首を横に振り、「今は仕事が第一優先です」と、コメントした。
「勝ち運のご利益がある」という安国殿で行われたヒット祈願。濱田と岡田は赤い学ラン姿。深きョンは赤い袴姿と、劇中の衣装で登場。「乗馬に通った」という深きョンは、白馬マレーボに颯爽と騎乗。まずは、3人が境内での記念撮影を行った。
続いて、安国殿内に移動。笙や笛が奏じられる厳かな雰囲気の中、3人が入場。読経が響く中、3人はそれぞれ、黒本尊にヒット祈願をし、僧正からお札を受け取った。
濱田は、「これ(木のお札)の重みに耐えられない。落としたらどうしよう」というと、岡田も、「(祈願中、)膝に乗せていた手に汗かいてビショビショです」と、いつもと勝手が違う厳かな雰囲気にビビりまくり。
濱田は、「大きくやっていただいたので、普段ならふざけたこというんですけど、アレ(ヒット祈願)のあとで、(ご本尊様の)前でふざけたこといっちゃいけないなぁ」と、恐縮していたが、「こんな状況下でも面白いこと言えるように、自分の気の弱さに勝ちたい」と、やはり笑わせることも忘れていない。
さらに、「原作の万城目(学)さんにもすごい褒めていただいた。素敵な後ろ盾をいただいたので、胸を張ってみなさんにお披露目したいな」と、胸を張った。
岡田も、「大々的にやってもらって、身が引き締まる。たくさんの方々に観てもらえるのが楽しみ。普段なら、2人(濱田と岡田)でだいたいふざけているんですけど、引き締まっちゃって、変なこと言えないし・・・」と、緊張しっぱなし。
勝ちたいこととして、「今年まだこれからありますけど、いろいろ仕事していきたいなあと。自分にもっとどんよくになろう。自分に限界決めずに戦っていきたいなぁ」と、やはりしどろもどろ。
初体験の濱田と岡田に対して、深きョンは、「増上寺でこんな素敵なヒット祈願をしていただいて、これからもっとたくさんの方に観ていただけたらなぁという自分の思いも強まりました。すぐに落ち込んだり、いろんなことが心配になったり、悩んでしまったりするので、弱い自分に勝ちたいなぁ」と、動じることなくマイペースでコメント。
映画の見どころとして、深きョンは、「摩訶不思議ではありますが、なぜか人間味に溢れている。普通の人にない力が加わると、こんな悲しいことが起きるんだ。やっぱり普通のほうがいいのかなぁとか。いろんな気持ちになって、いろんな登場人物の気持ちで見られる。たくさんのひとに楽しんでいただけたら」と、コメント。
“最強の女”日出清子役の見どころとして、「白馬のマレーボに乗っているところ。今回乗馬にも通わせていただき、自分では初めての貴重な経験だったので、注目ではないですけど、ご覧いただけたら」と、微笑を浮かべた。
岡田は、「撮影前に監督が『子供から大人まで楽しめる作品を作りたいんだ』と、おっしゃっていて、出来上がりがその通りになりました。CGも琵琶湖が割れるシーンはすごく迫力あって、ぜひ劇場で見ていただけたら」と、大画面ならではの見どころ語る。
“供の者”として修行中の日出涼介役の見どころとして、「いろいろなことをやらせてもらいました。トランペットや馬に2人乗りしていまして。深田さんではなく渡辺大さんですけど。カッコいいシーンになっている」と、笑わせつつお勧めシーンを語った。
濱田は、「映画化発表される前に原作を読んでいて、いち原作ファンとしても満足いく映画になったなぁ。出ている側としてもいい意味で期待裏切られた。“マキメ・ワールド”と呼ばれる独特なものを作るにあたって、CGなどで色付けして楽しいものにしていくのかと思ったら、監督のお力で、大事なところでは全力で技術使いますけど、それ以外のところはキャラクターの感情、表情で作品を進めていってくださったので、出ている側としてもいい意味で期待裏切られた。非常に満足いく作品になりました。そしてなにより、原作者の万城目さんも映画の方を後押ししてくださって、それも心強い。みんながいうように、年齢問わず、いろんな見方が出来る楽しい、すてきな娯楽映画。『ザ・娯楽映画』になったと思います」と、原作不安も納得いく作品とアピール。
続けて、「エンドロールの途中で席を立たず、一番最後まで見ていただくと、不思議な題名の意味が分かったりするかもしれないので、期待して最後まで席を立たずに見ていただけたらと思います。
“殿”と呼ばれる日出・本家の日出淡十郎役の見どころは、「原作ファンというのもありまして、日出淡十郎は『太っている、太っている』という言葉が出てきていて、ファンとして映画に出る人がガリガリよりはなぁと、インする前より10キロ太って、学ランなので首のあたりにブリッとお肉でも乗ったらいいのかなぁと思った」と、役作りに励んだそうだ。
ところが、「撮影に入ってからも、食べるペースが太る人のペースでなかなか止まらなくて、細かく採寸した学ラン1着のポッケを破くというヒンシュクな事件を犯しているんです。濱田岳太ったと書いておいてください」と、最後は爆笑を誘った。