
女優・小池里奈(20)が22日、都内で行われた映画『赤×ピンク』(監督:坂本浩一/配給:角川映画)の初日舞台あいさつに、女優・芳賀優里亜(26)、グラビアアイドル・多田あさみ(25)、女優・水崎綾女(24)、俳優・榊英雄(43)、坂本監督、原作者・桜庭一樹氏らとともに登壇した。
小説『私の男』で直木賞を受賞した桜庭一樹の初期傑作小説の映画化。非合法の格闘技ショーに出場している女性ファイターたちが、アイデンティティーを探し、もがき成長する姿を描く。タイトルの「赤×ピンク」は「赤」が「オトナ」で「ピンク」が「少女」。「オトナと少女の間で戦っている」という意味。
小池は、「みなさんこんにちは」と言うと、「こんにちは」と返ってくると思い、少々間をあけるも、数人が言った程度で苦笑い。続いて、「今日はお足もとが悪い中ありがとうございます」と、快晴なのに・・・天然っぷりをさっそく発揮し、笑いが起こった。
今年、成人式を迎えた小池だが、14歳にしか見えないロリータフェイスで内気な“まゆ”役に、「原作読ませてもらった時に、ストーリーがシッカリしているというか、女の子の気持ちをすごい描かれているなぁと思って、私はけっこう幸せに育ってきたほうなので、すごいなぁと思った」と、内面まで描かれた小説に感動した。
そして、「撮影前にみんなでしゃべる機会があったんですけど」というと、会場から笑いが漏れる。隣の水崎が、「ディスカッション」と、告げる。「ディスカッションする機会があって。みんなでそれぞれの役について、関係性についてすごい話し合って、こんなに話あったことないっというぐらい、心の中の気持ちをぶつけて、監督も投げ返してくれて、撮影に挑んだので、撮影するときには、まゆでした。みんなちゃんとやくになっていたというか、関係性がすごいシッカリしました」と、一生懸命に説明する。

水崎が、「たいていは、ひとりのキャラクターは監督と自分で作っていくんですけど、今回は、みんなと監督で作ったってことだよね」と、フォローすると、「みんな腹を割って」と、またまた天然な発言に会場は爆笑に包まれる。
同作は少女からオトナへの成熟がメインテーマとなっているが、「オトナになったなぁと思う瞬間」を問われた小池は、「最近20歳になって。まだまだ子供なんですけど、初めて選挙に行きまして。普通の回答で御免なさいなんですけど、初めて銀のラーメンの箱みたいなところで書いて、投票するときには、折れやすいように半分になっていて、折って入れるんだよと、そこにいたオジサマに教えてもらいました。選挙してると思って、私、大人になったんだなと、なによりも強く思いました」と、独特の言い回しで、初めて選挙に行った時の感動を語る。
続いて、「オトナになったなぁと思う瞬間」を問われた榊は、「下の毛が生えた時ですかね。男としてそれがスタンダードなんですよ。『おっ、オマエもようやく男の仲間入りやね』とオヤジに言われた時に、ちょっと一瞬誇らしいのと、いろいろと男としてあるじゃないですか。女性にタッチしたときとか、いろいろあるじゃないですか・・・」と、さすがにその先は言葉を濁す。
小池は、「下の毛が生えた時ですかね」と、榊が言ったときに、隣の水崎に何やら話しかける。内容までは音声が届かずにわからなかったが、「下の毛」がどこをさしているのか、説明してもらっていたようで、何回かのやりとりで、納得したようだった。
【ストーリー】
東京・六本木の廃校になった小学校で夜ごと繰り広げられる非合法の格闘技ショー「ガールズブラッド」。性同一性障害に悩む空手家・皐月(芳賀優里亜)は、同地下ファイトクラブにやってきた人妻・千夏(多田あさみ)と恋に落ちる。幸せな日々を過ごす2人の前に、千夏のDV夫が凶暴な仲間とともに現れ、千夏を強引に連れ戻そうと画策。これが「ガールズブラッド」存亡の危機にまで発展。皐月は、千夏と同クラブを取り戻すため、仲間と共に立ち向かっていくが・・・。
同作品は、2月22日より全国で順次公開される














