歌舞伎俳優の市川猿之助（38）と俳優の佐々木蔵之介（46）が17日、都内の東京ドームで行われている『世界らん展日本大賞2014』会場内でスーパー歌舞伎Ⅱ『空ヲ刻ム者−若き仏師の物語−』上演記念トークショーを行った。
世界20カ国の国と地域から約3000種類、10万株、250万輪以上のランの花が東京ドームに集まった。同展では世界初となる青いコチョウランや象耳蘭の異名を持つギガンテアなど香り高いランの世界の祭典。2月15日から23日まで開催中。
トークショーに先立ちランが似合う男性に送られる『オーキッド・プリンス2014』に就任した猿之助。オレンジ色が入った新品種のラン『オンシジューム エンノスケ』を贈呈されると、自身の名前を冠した花に「香りもいい。嬉しいです」と笑顔で語った。
現在、猿之助と佐々木は『空ヲ刻ム者』の稽古の真っ最中。舞台では宙乗りに挑戦するふたりだが、佐々木から「ぜひ東京ドームでも宙乗りしていただきたい」と水を向けられると、猿之助も「いつでも。呼んでいただけたら」と集まった観客を沸かせた。
今欲しいものを聞かれると「休みです」（猿之助）「長期休暇です」（佐々木）と答えるほど熱の入った稽古を行っているという。佐々木は初めて挑むスーパー歌舞伎に「すべてが新鮮。全然違います。普段やってる現代劇とは違う稽古場」と感慨深い様子。猿之助は「現代劇とは違い、1場面の稽古を1日1回しかやらない。途中でなにがあってもやりきる」と独特の世界について説明した。
しかし、仕上がりについてはすでに手応えを感じているようで「好評だったらこのメンバーで第2弾をやりたいです。東京オリンピックぐらいに」と宣言。佐々木は苦笑しながら「長期休暇が欲しいです」。集まった観客を「ランランな気分で楽しんでください」と笑わせた。
報道陣からバレンタインの話題を聞かれると猿之助は「由紀さおりさんからいただいたんです。今度、由紀さんのコンサートの演出をさせていただくので、それでお返ししたいです」と報告。佐々木は「稽古場は男ばかりです。男と絡むのは新鮮ですね」と肩を落としていた。
また、41歳で銀メダルを獲得し“レジェンド”を達成した葛西紀明選手について、佐々木は「レジェンドですね。本当に素晴らしいです」と絶賛した。
