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【ソチ五輪】フィギュア団体 鈴木明子、「特別な雰囲気とフリーだけを滑るのも久々で難しかった」

  • 2014年2月10日
  • 2022年10月22日
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 フィギュアスケート女子シングル日本代表の鈴木明子選手(28=邦和スポーツランド)が9日に行われた「フィギュアスケート 団体戦・FS」(アイスバーグ・スケーティング・パレス)に出場した。

 ショートプログラムを4位で突破した日本チーム。「ペアFS」「男子シングル」を終えて、38ポイントの4位。3位のアメリカは41ポイントと3ポイント差。女子シングルで差を詰めるか、逆転しておきたいところ。

 日本チームのキャプテンを務める鈴木選手は3番目で登場。冒頭のトリプルルッツ+トリプルトゥーループのコンビネーションジャンプ。それに続く、ダブルアクセル+トリプルトゥーループ+ダブルトゥーループの3連続コンビネーションジャンプを決める。きれいなスピンからステップシークエンスでは、鈴木選手の持ち味であるエッジワークの技術的な部分に加え、演技と表現力が存分に発揮される。後半のジャンプは安定して決める。ただ、途中、着氷で転倒しそうになるも、なんとかこらえてコンビネーションジャンプをやりきる場面もあった。

 競技を終えた鈴木選手。キャプテンとして、予選から応援席で声援を送っていたが、「今まで感じたことのない特別な雰囲気の中で始まった。フリーだけを滑るのも久々だったので、どういうふうにもっていったらいいかも難しかったです」と、団体戦の難しさをあらためて語った。

 フリーの演技について、「こちらに来てから調子が上がらない中では、踏ん張っていたかなと思うんですけど、クリーンなジャンプではなかったので、そこが評価にもつながらなかったですし、これを次の個人戦に向けて修正していきたいなと思います」と、切り替えた。

 その個人戦に向けて、「一度ここで本番の雰囲気を感じられたことは、自分にとってはよかったと思うので、まずは、こちらの会場に次に入ってきたときに、最初からきちんと調子を持ってこれるようにしたいなと思います」と、気合を入れた。

 最後のアイスダンスのリード姉弟へ、「ベストの自分が出せる力を出してくれれば、私は嬉しい。私は不甲斐なかったですけど、最後までチームジャパンで闘いたい」と、キャプテンとしてエールを送った。

 得点は112.33と4位。7ポイント獲得し、総合45ポイントで5位。3位のアメリカが50ポイントで、仮に次のアイスダンスでアメリカが5位で6ポイント。日本が1位の10ポイントを取ったとしても、逆転しないため、日本のメダル獲得はなくなった。

 ソチ五輪から新しく採用されたフィギュアスケートの団体戦。昨年12月のGPファイナル終了時点の国別ランキングに基づき、カナダ、ロシア、アメリカ、日本、イタリア、フランス、中国、ドイツ、ウクライナ、イギリスの上位10ヶ国が出場。

 フリーは、男子シングル(FS)、女子シングル(FS)、ペア(FS)、アイスダンス(FD)の4種目で争われ、それぞれの成績に応じて獲得するポイント(1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点)が、ショートプログラムの成績に加算されていく。

 【女子シングルFSを終えての順位】
 1位 ロシア 67(男子シングル 9:ペア 10:アイスダンス 8:女子シングル 10/アイスダンス 10:男子シングル 10:女子シングル 10)
 2位 カナダ 56(男子シングル 8:ペア 9:アイスダンス 9:女子シングル 6/アイスダンス 9:男子シングル 9:女子シングル 6)
 3位 アメリカ 50(男子シングル 4:ペア 6:アイスダンス 10:女子シングル 7/アイスダンス 8:男子シングル 7:女子シングル 9)
 4位 イタリア 45(男子シングル 1:ペア 7:アイスダンス 6:女子シングル 9/アイスダンス 8:男子シングル 6:女子シングル 8)
 5位 イタリア日本 45(男子シングル 10:ペア 3:アイスダンス 3:女子シングル 8/アイスダンス 6:男子シングル 8:女子シングル 7)

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