俳優・松平健（60）、歌手・川中美幸（58）が2日、東京・明治座で『松平健・川中美幸特別公演』初日舞台を踏み、その合間に囲み会見を開いた。
今回の公演は2部構成。松平の代表作の1つである『暴れん坊将軍～夢永逢江戸恵方松～』の舞台と、2部は赤穂浪士の大石内蔵助の妻・大石りくを描いた『赤穂の寒桜～大石りくの半生～』。さらに、その途中に『唄う絵草紙』した松平によるコンサートがあり、川中も、派手なピンクスパンコールの和装を披露するなど、コラボレーションも盛りだくさんな豪華公演となる。
1部と2部の間に会見を開いたため、2人ともマツケンサンバ用の衣装で報道陣の前に現れることに。初日を迎えた感想を、松平は「『暴れん坊将軍』を16年ぶりにやれて嬉しいですね」と、喜びもひとしおな様子を見せる。
お互いの印象について尋ねると、松平は「川中さんはすごく明るくて、いるだけで周りが明るくなって。お人柄に惚れ込みました」と、笑みを見せると、川中も松平のことを、「このまんまの方です。楽屋もイメージ通りの暴れん坊将軍そのまんまです。人を包み込むような雰囲気を持っていらっしゃいます。怒鳴り声は聞いたことはないです」と、楽しげに話した。
2大スターという2人が明治座で共演するきっかけについては、2013年に建て替えのため休業となった名古屋・御園座のプロデューサーがお互いの知り合いだったそう。これが縁で昨年1・2月公演で2人の公演が実施されたことがあった。「こういうことできないだろうかと4、5年前からお話があった。お互いのお芝居、をお互いゲストとして、今までやったことない方向でやってみたいというので、白羽の矢が立って」と、川中は縁に感謝を寄せることとなった。
2舞台あるだけに、覚えることが多くなり大変ではないかと問われると、松平は、「気持ちが変わって新鮮でいいです」と口にし、川中も「緊張感が心地がいい感じです」と、頼もしいセリフが飛び出すことも。
しかも、ちゃんと息は合っているそうで、川中は「羽毛布団のような心地のいい感じです（笑）。理屈じゃなくて呼吸みたいなのがあると思うんです。観てくださった方も、全然違和感ないと言ってくださっているんです」と、と手応えを感じているという。
1部の見どころの1つとしては、最後に川中演じる役が松平の暴れん坊将軍の松平のほっぺにチューするというもの。川中は「台本通りです。台本通りにやらせて頂いてます」と、はにかむと、松平も「舞台ではなかなかしないんですけどね」と、苦笑いを見せていた。
ほかにも、10代から80代まで演じるものだそうで、川中は「なかなかああいう役ってないですから。お客様に楽しんで頂ければという、健さんの気持ちが出ていると思います。日頃からお年寄りが周りにいるので、研究させていただいてます」というと、松平も「お客さんが一番気が抜けるところじゃないですかね」と、オススメしていた。
ちなみに、2部については、川中は、「かなり泣いちゃうので、バスタオルを用意してください（笑）。人との出会いであったりとか、あらためていろんなことを感じさせてくださると思います。回を重ねるごとにいい感じになってます」と、アピールした。
「健さん40周年ですし、こういう形でご一緒させて頂いて、夢の世界です」という川中と、松平から「2人座長で、お互い相手役で出てい、ますので、楽しい芝居と泣ける芝居、ショーは元気いっぱいです」とPRがあった明治座2月舞台『松平健・川中美幸特別公演』は2日から3月2日まで同所にて上演！
