声優・諏訪部順一、沢城みゆき、俳優・加納幸和、女優・紫吹淳らが31日、東京・渋谷のAiiA Theater TokyoでSOUND THEATREによる音楽朗読劇『A BASE METAL』(作・脚本・演出:藤沢文翁)初日公演を開催した。
18世紀のフランス革命を題材に、今までクローズアップされてこなかった錬金術師達の物語を描いたもので、フランス革命の影で暗躍した実在の錬金術達とともに、フランス革命の黒い断章を体感することができるもの。人気に応え追加された初日公演となる。
場内に入ると、18世紀フランス風のセットが真っ先に目に飛び込んでくることとなり、一気に世界観へと引き込まれる。キャストもその雰囲気に合わせた衣装で現れることとなり、朗読をスタートさせる。そこに、ヴァイオリン・土屋雄作、クロマチック・アコーディオン・かとうかなこ、ギター・真鍋貴之、パーカッション・井谷享志による生演奏が乗り、物語にさらなる立体感を与えるものとなる。
アクターの4人は、声の強弱やトーンなどを使い分け、時にささやくように、時に激しく感情を表現。息遣いまで感じる生の声での熱演に観客は聴き入る様子が観られることも。
そんな熱演を盛り上げるのは、シーンに応じた照明、風、煙といった演出があり、思わぬところでの仕掛けなどもあるなど、頭のなかで想像力を膨らませながら、これまでの演劇とは違った、五感が刺激されものとなる。最後には卑金属という意味を持つ、タイトルの『A BASE METAL』に込められた意味を感じられる仕上がりとなっている。
SOUND THEATREによる音楽朗読劇『A BASE METAL』は、AiiA Theater Tokyoにて、1月31日から2月2日まで全4公演で開催!
■STORY
――この世界、最後の魔術
鎖で繋がれ、薄暗い牢獄に閉じ込められた男はかつては錬金術師としてベルサイユを震撼させたカリオストロ伯爵であった。揺れるロウソクの炎を見つめながらカリオストロ伯爵は語り始める。真実の物語・・・フランス史上最大の黒い断章を・・・・
時は18世紀フランス。華やかな衣装、音楽、貴族達。ベルサイユはまさに宇宙の中心だった。この世界の光全てを集めたような
ベルサイユで・・・一人、漆黒に輝く男がいた。10カ国語を操り、科学者にして言語学者、画家にして数学者、音楽家。錬金術師サンジェルマン伯爵である。
あの頃、パリで・・・・いったい何があったのか?いかさま師カリオストロ伯爵が・・男装の令嬢カサノヴァが・・そして最大にして最後の錬金術師サンジェルマン伯爵が、大暴れした混沌の時代、闇の歴史が今、幕を開ける。