歌手・岩崎宏美（55）と振付師・パパイヤ鈴木（47）が13日、都内で行われた「超・CMきものdeダンス」の新CM発表会に着物姿で出席した。
各地域で成人式が行われたこの日、岩崎は、「成人式には参加しました。江東公会堂（現・ティアラこうとう）で1部が成人式、2部が『岩崎宏美コンサート』だった」と、芸能人ならではの珍しい体験を語った。
無料着物着付け教室や着物、帯、和装小物などの販売仲介業者『日本和装ホールディングス株式会社』が、着物を楽しむ人々を増やし、日本文化のPR活動を日々邁進していこうという活動の一環として行われた。
今回のCMは、「♪きもの♪きもの♪着物が着られる～」のお馴染みのテーマ曲『きもののうた』を岩崎が担当。着付け教室の卒業生がパパイヤ鈴木が振り付けしたダンスを踊っている。
岩崎は、「30歳ぐらいの時に買ったものかな」という抹茶色の着物姿で登場し、「以前着た時には大変だったのに、今日は簡単に着れた。これから、もっと着ていきたい」と言いつつ、日本舞踊を習っていたが、浴衣だったので、着物はひとりで着れないそうで、「ぜひ、日本和装の着付け教室で」と、勧められ、笑顔で応えていた。
パパイヤは、「日本和装さんが用意してくれた」という茶の着物姿で登場し、「5分ぐらいで着れました。帯を締めるので背筋がピッとなる。電話しながら帯を直す仕草とかカッコいい」と、若者への浸透を期待した。
今回のCMの振り付けテーマを「おてんば」としたパパイヤは、「始めは着物ということで堅く考えていましたが、社長の“きものでディスコとかいいじゃん”の一言でおてんばにしました。ウキウキで、はめを外す感じにしました」と、理由を説明。
歌を担当した岩崎は、「社長さんから、『一声聞いて岩崎宏美って分かる歌い方で歌ってほしい』と言われたので、自由に歌わせていただきました。可愛らしいCMになっていると思います。できることなら一緒に（ダンス）を踊りたかった」と、茶目っ気たっぷりに笑った。
実際、イベントで着付け教室の卒業生10人が、CM内でのダンスを披露するシーンでは、見よう見まねで、身体を動かすシーンも。また、フォトセッションで、ダンスの決めポーズを「この体制、けっこうキツイのよ」と言いつつも、ノリノリでポーズを決めていた。
各地で成人式が行われたこの日、岩崎は16歳で歌手デビュー。『ロマンス』でレコード大賞を始め数多くの新人賞を獲得。その後も、『センチメンタル』『ドリーム』『思秋期』と、毎年のようにヒットを飛ばし、すでにトップ歌手として大活躍していた。
それでも成人式には出席したそうで、「江東公会堂（現・ティアラこうとう）で1部が成人式、2部が『岩崎宏美コンサート』だったので、式の後に仕事をするという珍しい体験をしました。いまでも、『あのコンサート見てました』と、同年代の人から言葉をかけられる」と、ならではの成人式を振り返った。
パパイヤは、「すでに振付師の仕事をしていたんですけど、スーツで参加」したそうで、「お子さんには成人式で和服を来て欲しいですか？」と、質問されると、「12歳なんですけど、やっぱり着物を着せたいですよね。いま沖縄にいるけど、沖縄の成人式って派手なイメージがあるじゃないですか。その中で娘も息子もしっかりと和の心の和服を着てもらいたいです」と、語った。
また、イベント終了後の囲み取材では、3日に64歳で亡くなったやしきたかじんさんとMBSラジオの『ヤングタウン』で1980年12月から1983年3月まで、火曜日のパーソナリティーを務めていた岩崎は、「入院しているときもお見舞いにうかがえなかったことが残念です。あまりにも突然のことで言葉が出ないです」と、神妙にコメント。
思い出に残っていることはあるかと報道陣から質問されると、「番組を一緒にやっていたので、たくさんあり過ぎて…」と、言葉を詰まらせていた。
