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淡路恵子さん食道がんで死去…80歳で波瀾万丈の人生に幕

 女優・淡路恵子さんが11日午後、都内の病院で食道がんのため亡くなった。80歳だった。同日付のNHKニュースが伝えている。

 淡路さんは東京都出身。1948年に松竹少女歌劇学校に入学。翌49年に強盗殺人犯を追う刑事を主人公にした黒澤明監督の映画『野良犬』でデビューを果たし、犯人の幼なじみの踊り子役を演じ話題となった。その後、大ファンだった淡島千景さんから「淡」の字を、黒澤監督から「恵子」と名付けられ、現在の芸名を名乗った。『駅前』『社長』シリーズなど、多くの作品にレギュラー出演し、活躍することに。

 私生活でも、フィリピン人歌手ビンボー・ダナオ氏と事実婚になり、長男の島と次男をもうけたが、65年に関係を解消。翌66年には歌舞伎俳優・萬屋錦之介さん(享年64)と再婚し、三男と四男を出産。しかし、その生活は萬屋さんの個人事務所倒産で13億円の借金を抱え、筋無力症で倒れた錦之介さんに代わって、クラブのママをするなどして借金返済に奔走したが、87年に錦之介さんと淡路さんの親友だった女優甲にしきとの不倫が原因で離婚。さらに、90年には三男の俳優・小川晃広さんがバイク事故で22歳で亡くなったり、04年には淡路さん宅に窃盗に入った元俳優の四男を自ら刑事告訴して、四男は実刑判決を受けた。10年には四男が自宅で首つり自殺し、波瀾万丈の人生だった。

 淡路さんは昨年8月に一部報道で腫瘍の摘出手術のために入院したと報じられ、療養中だったという。

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