
“ヨヨネネ”こと劇場アニメ『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(配給:キングレコード/ティ・ジョイ)初日舞台あいさつが12月28日、東京・新宿バルト9で開かれヨヨ役・諸星すみれ、ネネ役・加隈亜衣、音楽を担当した椎名豪氏、ufotable近藤光プロデューサー、平尾隆之監督が登壇した。
「かけます、ときます、のろい屋しまい!」をキャッチフレーズに、魔法や“のろい”が日常にある魔の国で、魔法の問題を片付けるプロフェッショナル“のろい屋”としてヨヨとネネは活躍していた。ある日、2人の住む魔の国にあるはずのない現代的な高層マンションが突如生えてきたため、原因を調べようとヨヨと使い魔・ビハクと一緒にマンションに踏み込むと今度は足元に謎の魔法陣が浮かび上がり、気がつくとそこは現代日本という異世界だった。その異世界でも、さまざまな魔法にまつわる異変が起こっており、ヨヨが解決へ向けて動き出すという正統派魔法少女ファンタジー作品だ。
『空の境界「矛盾螺旋」』などを手がけた平尾監督が足掛け3年という期間をかけて制作したが、初日を迎え、「怖いです。長い時間をかけて作りましたので、公開今日からというのは、嬉しいという気持ちとドキドキする感じですね」と、万感の思いとともに複雑な心境を。近藤プロデューサーからは「やっと来たなという感じです。平尾くんがちっちゃい子に向けて映画を作りたいと言っていたので、きょうそれが実現しました」と、背中を押した。

諸星は、ヨヨ役に決定した時のことを尋ねられ「最初は亜紀ちゃん役でオーディションを受けていたのでまさか、ヨヨさんをやらせて頂けるとは思ってなくてビックリしたんですけど、本当にこの役をやらせていただいたら、私もまた少し成長というかステップアップできるかなと思って、本当に嬉しかったので、気合を入れて頑張ろうと思いました」と、オーディション時のことを。
平尾監督も諸星をキャスティングした理由について、「しゃべり方だったりとかがヨヨというのは踊るように跳ねるようにしゃべるというイメージだったんですけど、諸星さんにピッタリで、ヨヨの方が合うんじゃないかなというのがあったので、ヨヨの方でオーディションを受けてもらったら、ヨヨで大丈夫そうだという経緯でしたね」と、明かす。近藤プロデューサーも「声はいいなと思っていたんです。でも、この難しい役ができるのかなと思って、その不安があって、彼女が映画の『シュガー・ラッシュ』をやっていると聞いて観に行ったんです。観たら行けるぞと思って戻ってきました。本当にビックリしちゃった。子役って1つのパターンにはまったらそれしかできなくなりがちだけど、平尾くんがこういう事やろうああいう事やろうと言ったらすぐ反応してくれて、なんて勘のいい子供だと思って」と、絶賛で、諸星は「ありがとうございます!ヨヨさんの感情を素直に演じるようにというのは気をつけました」と、はにかんだ。
一方のネネを演じた加隈も、ヨヨ、ネネ、亜紀をオーディションでしていたそうだが、「一番ああしなきゃ、こうしなきゃという感じではなく、割と素に近い感じでやらせていただいたのがネネちゃんだったんです。そんなネネちゃんを演じさせていただくことが決まって、嬉しいのと同時に劇場版に出るというのは初めてだったので、緊張と不安ですごくドキドキしていました」と、心情を。しかし、諸星とのPV収録でその緊張もほぐれたそうで、「すみれちゃんが可愛くて、収録ってなったときは、先輩みたいにヨヨさんみたいに引っ張ってくれたりして、この作品にかかわれて嬉しかった」と笑みを見せる。
平尾監督からは、「そこにヨヨとネネがいるみたいな感じで、僕から演技指導することがなかったと言うくらいでした」と、手放しで褒め、近藤プロデューサーは加隈がダビングまで付き合うほどの本作への愛情があり、そのときにミスが見つかって、再アフレコもしていたというエピソードも明かされた。
本作の見どころについては、加隈からは、「ヨヨさんの歌があるんですけど、とてもカワイイのと歌詞にも意味があるので、注目して見てもらえれば」と、メッセージを。諸星からは、「ヨヨさんってすっごく動くんですよ。動くヨヨさんに声を合わせていくのがすごく楽しくて、すごく楽しい感じがみなさんに伝わったらいいなと。そんなところに注目しつつ心を空っぽにして観ていただけたらと思います」と、PR。
平尾監督は、「美術であったり、キャラクターの色味をこだわったところがあります。ほかも力を入れていますが、フィルムの色の柔らかみとか、作るのが難しくて、そこは本当にこだわったところなので、多少頭の片隅に入れて観ていただくとスタッフは喜ぶかもしれません」と、こだわりを語っていた。
この冬、親子で観れて心温まりつつホロリと泣ける映画『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』は28日より全国ロードショー!なお、この舞台あいさつを手始めに28日から30日まで全国10館をめぐり舞台あいさつツアーが開かれる。

























