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工藤夕貴&永瀬正敏、24年ぶりの共演!あの自由だった若者が結婚して冷えた夫婦に

工藤夕貴&永瀬正敏、24年ぶりの共演!自由な若者が結婚して非行少女を抱え、冷えた夫婦に
24年ぶりに共演を果たした工藤夕貴(左)と永瀬正敏(右)

 女優・工藤夕貴(42)と俳優・永瀬正敏(47)が7日、都内で行われた短編映画『りんごのうかの少女』(監督:横浜聡子/配給:リトルモア)の初日舞台あいさつに登壇した。

 永瀬と工藤が1989年公開されたジム・ジャームッシュ監督のオムニバス映画『ミステリー・トレイン』の中の1編である『ファー・フロム・ヨコハマ』以来、24年ぶりの共演ということで話題に。工藤は、「あんなロカビリーな格好して、赤いスーツケース持って歩いていた私たちが、いまとなっては非行少女を抱えたさめざめした夫婦に」と、不思議な「縁」を感慨深げに語った。

 映画『ジャーマン+雨』、映画『ウルトラミラクルラブストーリー』などの青森県出身の映画監督・横浜聡子が、オール津軽ロケ&オール津軽弁で鮮烈に描く、少女の思春期と壊れかけた家族の物語。

 監督は、「どうしてもお2人に出ていただきたかったので、勇気を振り絞って、ダメ元でお願いしました。自分たちからお願いしたんですけど、お2人に出ていただくことが決まった時は、『ウソだろう』と思いました。喜びと同時に驚きと恐怖感がございました」と、監督自らも驚いたという。

工藤夕貴&永瀬正敏、24年ぶりの共演!自由な若者が結婚して非行少女を抱え、冷えた夫婦に

 工藤は、「読んだときには、『なんじゃこりゃ』と思った。いい意味での『なんじゃこりゃ』だったんですけど、後で出てなかったら後悔しちゃうというぐらい面白い台本だった」と、脚本に感動して即答。させら、「永瀬君も出られるという話を聞いていて懐かしいし、父親の郷里でもあるし、これも何かの縁なので。あの時にお返事すぐにさせていただいてよかったな」と、“ヨコハマ”つながりもあって、「縁」も、背中を押した。

工藤夕貴&永瀬正敏、24年ぶりの共演!自由な若者が結婚して非行少女を抱え、冷えた夫婦に
「(工藤さんが)全然、変わっていないのでビックリした」と永瀬

 永瀬も、「写真展で青森の弘前の方にもお世話になってました。監督の林海象が選定委員をやっているときに、『すごい脚本がある』と言っていたのが、横浜監督の『ウルトラミラクル』で、僕も拝見しました。(横浜)監督には写真展にも来ていただいて、台本読む前にOKでした」と、こちらも「偶然」に導かれたようだ。

 久しぶりに会った印象について工藤は、「セットで永瀬君にあったんですけど、同窓会みたいな感じだった。偶然の一致なのか不思議な感覚で出演させていただきました。やんちゃな時代にあって、一緒に仕事させていただいて。ファー・フロム・ヨコハマで、あんなロカビリーなかっこうして、赤いスーツケース持って歩いていたわたしたちが、いまとなっては非行少女を抱えたさめざめした夫婦。一巡した夫婦みたいな感じになって」と、24年前との“後日談”的なつながり話に花が咲いたという。

 永瀬も、「(工藤さんは)17歳だったっけ。全然変わらないからビックリしました。(あの映画の中で、)2人でベニス行って、帰ってきて結婚して子供が出来て、こんな子供できちゃって大変だね。あんな2人なら、あんまり強く言えないなぁという話をしました」と、同調する。

 監督は、「永瀬さんは太宰治のイメージがあって、面白味と悲しみが共存しているので、どうやってそれを伝えようかな」と、頭を悩ませていたという。すると、永瀬は、「ここのところ、作家の役が続いたんですけど、ある取材を受けていたときに、太宰(治)を横浜さんでっていう映画評論家の方がいらっしゃってという話になったんで驚きました」と、不思議な偶然を口にする。次いで、工藤に、「ご一緒しませんか」と、また、3人でのタッグを希望した。

工藤夕貴&永瀬正敏、24年ぶりの共演!自由な若者が結婚して非行少女を抱え、冷えた夫婦に
「後で出なかったら公開する作品」とほれ込んだ工藤

 りん子役のときさんは、『リンゴ娘』というご当地アイドル。15歳ということで、夜に行われた舞台あいさつには、出席できなかったが、「今回初めての主演という事で、とても大きなプレッシャーを感じていた。永瀬さん工藤さんはお父さん、お母さんのような存在でした。永瀬さんはどんなシーンでもカッコよくて、工藤さんは、緊張する私にアドバイスくれたり、励ましてくれました。親子の絆がテーマになっていて。みなさんは一度は親子関係に悩んだことあると思います。私もたくさんたくさんありました。岩木山やリンゴ畑など美しい風景にもごらんください」と、満面の笑顔でビデオメッセージを寄せた。

 永瀬は「なまっとるなぁ」と苦笑い。工藤は、「金髪じゃなくなってる」と、感想を語るなど、現場で愛されていたことが分かる。

 最後に工藤は、「台本を通じて、母親の役を演じながら、ときちゃん見ながら、これ私だ。こうやってたくさん親に心配、迷惑、反抗してきたんだなぁと。頭の中に駆け抜けた。ひとりひとり親がいなければ、決してここにいることができなかった。命をもらったことがどれだけ素晴らしいか。親子の話をみたときに、親をなくした人、これから親になる人、親になったばかりの人。持ち帰れるものがたくさんある」とメッセージを。

 永瀬は、「いいことしゃべりすぎだよ」と笑いながら、「いろんな愛情がこもっている映画なので、とても可愛がっていただきたい」と、アピールした。

 青森県弘前市、岩木山の麓でりんご農家を営む三上一家。14歳のりん子(とき)は、仲の悪い母(工藤夕貴)と祖母、仕事もせずに酒ばかり飲んでいる父(永瀬正敏)に嫌気がさし、学校にも行かず家出を繰り返している。ある日、家出の資金が底をつき、久々に家へ戻ったりん子が出会ったのは、亡くなった父の遺影と、父がりん子の誕生日プレゼントにと連れてきた“馬”だったー。

 12月7日より全国順次公開中

 

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母親役の工藤夕貴
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父親役の永瀬正敏
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