俳優の“アニキ”こと哀川翔(52)が14日、都内で行われた「カシオ計算機のEXILIM(エクシリム)新製品発表会」に登場。
多趣味で知られるアニキだが、「写真を撮る」から「記録用になった」とデジカメの普及でカメラはいまいち。そんな概念を覆したカシオの新商品を手に街撮りカメラマンとしてデビューしたほか、ゆるキャラたち5体の撮ったご当地写真の審査員を行った。
カシオ計算機は、デジタルカメラ「EXILIMシリーズ」の最高峰モデルとして「EX-10」を発表。「ターゲットは、カメラには詳しくないけれど、プロカメラマンのようにクールでお洒落な写真を撮ってみたい、と思う方々です。したがって、高画質より撮影者が好む“『好画質”を目指しています」と、カシオ計算機のQV事業部長 中山仁氏。
カメラの知識や複雑操作なしに、簡単にプロカメラマンのような写真を撮ることができる。具体的な性能は、「フォーカス」と「絞り」、「コントラスト」と「彩度」、「明るさ」と「ホワイトバランス」など、2種類の要素を自動変化させながら、ワンシャッターで最大9枚撮ることができる点。撮影者は、この9枚から自分好みの写真を選べるというもの。
釣りやゴルフなど、多彩な趣味を持つことで知られるアニキは、EX-10を手に颯爽と登場したが、プロフィールの趣味欄に「カメラ」と入っていないことを問われると、「デジタル化されて軽くなって、もはやカメラは身近すぎるものになってしまった。『写真を撮ること』より『記録に残す』と用途が変わってきたかな。記録として大事な存在で、ボケ感のいい写真だなぁというところから遠ざかってしまったので趣味というよりは・・・」と、アニキが考える「趣味」へのこだわりを明かす。
まず、アニキは、『EX-10』について、「ある程度重量があるのがいい。カメラってそういうもんじゃなかった?」と、好印象。さらに、画面が大きいのがいいと、第一印象を絶賛。
「記録」というより「作品」的な写真が撮りたいというアニキの要望で、「プレミアムブラケティング」という機能を使って街撮りに挑んだ。その感想を、「撮られる立場としてプロのカメラマンの方たちと接すると、1枚の写真を撮るのにものすごく苦労しています。でも、このEX-10の機能で撮ると、ワンシャッターで9枚画面が撮れる。その1枚1枚が個性を持っているので、撮ったときよりも出来上がったのを見ると嬉しくなります」と、魅力を認識。
哀川も撮影していくうちに、自分なりのこだわりが生まれてくる。「寄って撮りたかった」「ローアングルで壁っぽくしたかった」「あまりにも近すぎてピントの位置が手前から徐々に奥にいった」と、作品の意図を説明する。
そして、「こういう写真を撮ろうと通常は思わないんですけど、このカメラのこの機能だったら何が出てくるんだろう」と、大いに探求心を刺激され、心をゆさぶられていた。
デジタルハリウッド学長の杉山知之氏は、「すべてを入れたくなるのを、あえて端をフレームから切る勇気がいいなぁ」とか「だまし絵っぽくていい。すごく面白いです」と、その資質をべた褒め。
このほかイベントでは、「聖徳明太子」(福岡県)、「出世大名 家康くん」(静岡県)、「みきゃん」(愛媛県)、「ニャッパゲ」(秋田県)、「ちっちゃいおっさん」(兵庫県)の5体のゆるキャラたちが、ご当地を写した写真を持ち寄り、審査員のアニキがグランプリを決定する「ゆるキャラによる街撮りグランプリ」も行われた。
5体の大きなゆるキャラたちにステージを占領されたアニキは、壇上から降りて、1枚1枚じっくりと鑑賞。結果は、「聖徳明太子」が撮った写真に決定した。
ご当地キャラたちを間近で見た哀川は「こんなにデカイんだなって。階段登るとき、すごいゆるかったよ。あのあたりがゆるキャラなんだろうね」と、妙に感心しつつ、「けっこう邪魔だよね(笑)」というと、唯一、しゃべれる「ちっちゃいおっさん」が、「邪魔って」と、突っ込むなど、ゆる~いトークを楽しんだ。
また、同機種は、Wi-Fi機能も搭載。カメラの再生画像をワンタッチでスマートフォンに送信したり、カメラ内の画像をスマートフォンの画面から参照することもできる(スマートフォンに専用アプリ「EXILIM Remote(V2.0)」のインストールが必要)など、スマホとの連携でFacebookやブログなどに対応している。
同製品は11月29日より販売開始。