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石川光久社長「攻殻機動隊ARISEborder:2」にIG「史上ベスト」と絶賛もまさかの発言

石川光久社長「攻殻機動隊ARISEborder:2」にIG「史上ベスト」と絶賛もまさかの発言
石川光久社長がハッパをかけることに

 アニメーション『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』(総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉/配給:東宝映像事業部)完成披露上映会が18日、東京・TOHO シネマズ 六本木ヒルズで開かれ、バトー役・松田健一郎、サイトー役・中國卓郎、黄瀬総監督、シリーズ構成・脚本の作家・冲方丁氏、border:2 監督の竹内敦志氏、製作総指揮の石川光久氏が登壇し、MCはニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。

 公安九課設立までの道のりが描かれる『攻殻機動隊』最新シリーズ。今回はバトー、ボーマ、イシカワらというのちに九課メンバーとなる人物らと陸軍警察のパズ、海兵隊のエーススナイパーのサイトーを率いた素子の対決が描かれる。しかし、ひと癖もふた癖もある人物たちが織りなす物語なだけに、どんでん返しがあったり、華麗なアクションシーンと目が離せない展開が楽しめる。

 冲方氏は作品は「公開にたどり着けき感無量でございます。初号試写に行って物足りなくてもう一度観ました」と、脚本を担当した本人すら2度観したくなる仕上がりだそうで、舞台あいさつに初めて立つという竹内監督は緊張ながらも、「内容って気には背伸びをした形で作ったものなので」と、思いを。

石川光久社長「攻殻機動隊ARISEborder:2」にIG「史上ベスト」と絶賛もまさかの発言
 

 本作の役割としては、黄瀬総監督は「とりあえず九課のメンツを集めなきゃと思っていたんです。どこで集めよう?じゃあ2話にしようかなと」と、全4話という全体から構想したという。

 冲方氏はそれを受け「じゃあ九課対九課なら出せるかな。攻殻機動隊で見たことがあるようで見たことがないものを作ろうと思いました。仲間同士では絶対にないシーンを作りました」と、練りに練ったそうだが、黄瀬総監督は「あとは素子に可愛げがないからどうしようかなという感じでした」と、苦笑いする様子も見せていた。

 一方、キャスト側から原作からずっと好きという松田は、バトー演じるに当たり「とんでもないことになっちゃったなって、どうしたらいいんだろうという感じで…」と、下向きになると冲方氏は「控室でペットボトルのキャップを目にはめていいかどうかを真面目に悩んでました」とエピソードを。松田は「やれば何か一皮むけるだろうか。ちょっと引きこもりな感じが…。記憶にしがみつこうとするバトーを見てると一生素子には勝てない感じがしましたね。ソガを演じた沢木(郁也)さんが養成所時代の師匠なので、師匠にちゃんと見せられる芝居かなと思ってました」と、思い悩んでいたことも告白していた。

 「感じの悪いサイトー」とキャッチフレーズを冲方氏からつけられたサイトー役の中國は「border:2からなので転校生のような気持ちで入るんですけど、みんな難しい言葉をしゃべっているんですよ。本番前は和気あいあい。温かい方たちで楽しい収録で、しかも録り終わるのが早いんです。もうちょっと長く録っていたいなと思うくらいでした」と、楽しげに笑みを見せていた。

 そんなスタッフらを見ながらProductionI.Gの石川社長は、「アクションと言われるのはborder:2がベストですね。ProductionI.G.史上ベストだと思います」と、キッパリ。

 続けて、石川社長は「これまで実写を追いかけてきたというわけではないですけど、実写を超える作品をずっと作りたいと思って25年歩んできたような気がするんです。でも、この作品を観たら『あっ、違うな』と思ったんです。アニメに実写が追いつこうという映像なんです。実写を追い越そうとしてアニメで頑張っているんじゃなくて、この映像こそ世界で実写で作れないかと追いかけてきているというのが観て実際にある。きょう観て確信に変わった気がします」と、自信を見せる。竹内監督へ「スパイダーマンをパクった」疑惑を話したが、後に1995年の『攻殻機動隊GHOST IN THE SHELL』で実は設定で考えていたということがあかされることもあった。

 しかし、ここまでborder:2をベタ褒めした石川社長が「ここであえて言いたいのはborder:3です!」と、まさかの発言に場内も大爆笑。「border:2で心を鷲掴みにしましたが、脚本の冲方丁の作家生命と黄瀬和哉のアニメーター人生がかかっている。本当にこれができたら本当の意味のARISEができあがる。この2人が命がけで作ってます。3は黄瀬が一番やりたかったことです」とハッパをかけ、黄瀬総監督は「僕の無茶ぶりに冲方さんが応えてくれた」というと、冲方氏は「僕が最も考えてなかったところを出されて『ウワっ』ってなった」と、次作へ期待を持たせていた。

 アニメーション『攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers』は11月30日より2週間限定で全国劇場上映!

 ■STORY
 501機関から独立を果たし軍内部での自由を得た草薙素子。その自立を後押しした公安9課の荒巻からの誘いを断り、自身の部隊の
結成を考えていた。そのさなか、何者かによるロジコマへのハッキングが発生。荒巻の要請で調査のためにロジコマをラボまで移送する素子だったが、突然、武装集団に襲撃に遭う。そこにはバトーとボーマ、元陸軍情報部のイシカワの姿があった。彼らは難民虐殺の罪で犯罪者として法廷に立たされている混成78部隊の元上官ソガ・カズヤ大佐の無実を証明するために特殊軍事モジュールで電子的作戦を進めていた。だがそれに干渉できる並列解
除コードの複製がロジコマに隠されたことを掴みロジコマの破壊を狙う。それを素子に伝えたのは米軍情報部エージェントのヴィヴィーだった。素子は、ヴィヴィーとともに陸軍警察のパズ、海兵隊のエーススナイパーのサイトーをスカウトし反撃に出るのだが…。

石川光久社長「攻殻機動隊ARISEborder:2」にIG「史上ベスト」と絶賛もまさかの発言

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黄瀬和哉総監督
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竹内敦志監督
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冲方丁氏
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松田健一郎
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中國卓郎
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石川光久社長
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