元『オセロ』で女優・中島知子(42)が9日、都内で映画『ハダカの美奈子』(監督:森岡利行/配給:チャンス イン)初日舞台あいさつに原作者の美奈子(30)、女優・階戸瑠李(しなと・るり、25)、元『AKB48』の平嶋夏海(21)、冨手麻妙(19)、栗栖なつみ(17)、三好杏依(13)、永島のん(11)、俳優・菅谷哲也(20)、歌手・Raychell(レイチェル、)、森岡監督とともに登場した。
ドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)でお茶の間に広く知られることとなった美奈子の15歳で妊娠、シンナー、覚せい剤、親からのDV、2度の離婚、元夫からのDVという壮絶な自身の自叙伝の同名作が原作。ひたむきに生きる美奈子と6人の子どもたちの現在、そして10年後の未来まで描いたフィクション作品となる。
シックなドレス風の装いで登場した中島。本作について、「美奈子ちゃんがいろいろあったといっても自分に魅力的。ちょっとドキドキしていますが観て頂きたい」と、アピールする。
その中島の演技について、「僕は沢尻エリカのデビュー作(映画『問題のない私たち』)もやっていますが、その時と同じく、やりやすくて、女優さんとしていいので、本当に頑張って女優業をやってほしいなと思っています」と、太鼓判。
一方、原作者の美奈子は「離婚をしたリスタートとして、書いたんですけでたくさんの方に読んで頂けて、その役を中島さんがやっていただけると聞いて夢みたいです。客観的に自分を見るということがなくて、中島さんは私の気持ちをすごく上手に演技してくださって、涙が止まらなかった」と、絶賛。劇中では長男役の菅谷の婚約者という立ち位置で出演し、式も挙げるそうだが、「結婚式をする時も息子の結婚式を見るような感じで出ました」と、告白することも。
その式場のシーンで中島はブーケを受け取るようで、「式場が真っ白で、人の結婚式の花投げてる場合じゃねーなと思うくらいのワンシーンです(笑)」と、結婚願望もチラリと見せることも。
本作では家族内でのケンカのシーンもあるが、撮影現場について平嶋から、「泊まりのロケで姉妹の役の人たちと、温泉に行ったり、トランプをしたりとか、本当の姉妹のような感じでした」と、和気あいあいとしていたという。
さらに、キャストらと撮影外でお風呂に入ることを誘われたという中島は、「すごい不思議でした。でもそれは、みなさん可愛い中に、おっさんみたいな女がいて、すごい勇気がいることなんです(苦笑)。『やめてくれ!』と、それで、やめました」と自虐的に語ることとなったエピソードが発生していたことも明かしていた。
また、森岡監督からあいさつ終盤に、2014年2月8日から原作にもあった激しいシーンを編集した18歳以上が鑑賞可能な『ハダカの美奈子R18』が上映されることがアナウンス。その追加されたシーンを演じる階戸は、「実際の美奈子さんが経験されたことを演じさせていただいて、大人になった美奈子さんが強く生きる姿が浮かぶので観て頂ければと思います」と、コメント。
さらに、同作にも出演するという中島も「体当たりで壁に当たっている。前の旦那さんとどういうふうに出会ってという部分が描かれて、ワンシーンに使っていただいているのですが、監督がもうちょっと撮ってみたいと言ってくれたんで、ノッてどんどん脱いでしまいまして、自分はちょっとやってみたかったので、美奈ちゃんの裸体に追いつくか分かりませんが、やっています」と、意気込んでいた。
美奈子からは、「独身の方も早く結婚して大家族になりなよという気がします」とのメッセージがあり、中島からは、「一緒に青春を過ごしているという気持ちになったものですから、お母さんを励ますというか1つ大人になるという作品ですので、これから結婚される方も想像して観て頂ければと思っています」と、PRがあった映画『ハダカの美奈子』は9日よりシネマート新宿、お台場シネマメディアージュほかにて全国ロードショー!