女優・栗山千明(29)が25日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで17日から開催されていた「第26回 東京国際映画祭」(TIFF)クロージング・セレモニーに登場し、フェスティバルミューズとして華やかに彩った。
9日間六本木を賑わせた東京国際映画祭もいよいよ各賞の発表。コンペティション部門は15品出品され、その中から「最優秀女優賞」、「最優秀男優賞」、「最優秀監督賞」といったオーソドックスなものから、観客からの投票で選ばれる「観客賞」といったファン目線で選定される独自なものまで、さまざまな作品が発表され、受賞の喜びに涙にむせぶ者、満面の笑みを浮かべる者などそれぞれにドラマを見せた。
「審査員特別賞」まで終わり、いよいよ「東京サクラグランプリ」の発表へ。13歳の少女3人がパンクバンドを組み、恋と友情の間で揺れる思春期の中をエネルギッシュに進んでいく、スゥエーデンのルーカス・ムーディソン監督による映画「ウィ・アー・ザ・ベスト!」が読み上げられ、拍手に包まれる場内に栗山は登壇。
この日の栗山は、オープニングのグリーンカーペットで観客を魅了した黒のロングドレスとは対照的で、大人の魅力としとやかさを同時に表現した胸元に切れ込みの入ったメッシュのグレーベースのワンピースと、黒のヒールで現れ、ファンを魅了した。
壇上で栗山はプレゼンターを務め、ムーディソン監督へ「東京サクラグランプリ」の副賞の1つである黄金のキリン像を贈りつつ、監督のスピーチ中もその背中を温かな目で見守る。降壇時も深々と一礼し、笑みを浮かべながら優雅にその場を後にするなど、日本の「お・も・て・な・し」を体現したような華やかな姿を見せていた。
■受賞作品
●コンペティション部門
○東京サクラグランプリ:「ウィ・アー・ザ・ベスト!」
○審査員特別賞:「ルールを曲げろ」
○最優秀監督賞:ベネディクト・エルリングソン監督(「馬々と人間たち」)
○最優秀女優賞:ユージン・ドミンゴ(「ある理髪師の物語」)
○最優秀男優賞:ワン・ジンチュン(「オルドス警察日記」)
○最優秀芸術貢献賞:「エンプティ・アワーズ」
○観客賞:「レッド・ファミリー」
■アジアの未来部門
○作品賞:「今日から明日へ」
○スペシャル・メンション:「祖谷物語 おくのひと」
■日本映画スプラッシュ部門
○作品賞:「FORMA」