ミュージカル『KACHI BUS』(演出:北澤秀人)ゲネプロが4日、東京・下北沢の本多劇場で開催された。
北海道十勝を舞台に40年間赤字経営の地方路線バス会社が起こした奇跡を描いた実話に基づくビジネスマンミュージカル。また、主演・森崎博之(41)や妻役・川村ゆきえ(27)森崎の父親役・小野寺昭(70)など出演者11人中8人が道産子で劇中『めんこい』(かわいい)『どんぱ』(同級生)、『しばれる~』(寒い)『なんもなんも~』などセリフの随所に北海道の方言が織り込まれている。そして、もう1つの見どころは、ミュージカルなのに「歌わない」と(http://japan-newslounge.com/archives/98924)宣言してた森崎だったが「私はこれまで心変わりで生きてきました」との言葉通り歌うのかにも注目だ。
物語は森崎が演じる吉沢文太と妻役で吉沢由美役を演じる川村が結婚の報告のため十勝に帰省するところからスタート。父親の文一からバス会社廃業を告げられ、困惑する文太だったが「十勝の人はどうする!ならば俺が継ぐ!」と会社再建を宣言!「お前にできるわけねぇ!」と全否定するの文太と文一はとうとう、友人を吹っ飛ばすなど大ゲンカに発展。小野寺も古希とは思えない大立ち回りを見せる。
文一の「勝手にしろ」の一言で文太の「勝バス再建」が始まり、勤続30年の古参の部長・中村五郎(近江谷太朗)や元バスガイドのお局事務員・田中麗華(阿知波悟美)「結婚して東京に行く!」と出会いを待つバスガイドの佐藤小雪(小此木麻里)整備士の高橋秀人(阿部浩貴、アップダウン)事務員の園田健一(竹森巧、アップダウン)ミュージシャンの夢が破れた運転手の樋野ワタル(青柳塁斗)など個性派揃いの社員相手に奮闘する。
“万年赤字経営”の体質に慣れきった社員相手に苦悩が続く文太だが幼馴染でガーデン経営者の塙洋平(今拓哉)のアドバイスや突然の北海道生活にも不満を言わず献身的に支え続けてくれた由美の一言で文太は再び立ち上がる。文太の地道な活動で業績が上向き始め、社員の意識にも変化が起きはじめる。そんな矢先にまたもや事件が…。勝バスは危機を乗り越えられるのか?文太は文一との確執は解消されるのか?
2時間の中でハラハラしつつもエンディングは幸せな気持ちになれる。また二代目社長や地域を盛り上げたいと志のある人にはヒントが隠されている作品に仕上がっている。
■公演詳細
○キャスト
・森崎博之(TEAM NACS)/東川町出身:吉沢文太(十勝国際バス社長)
・川村ゆきえ/小樽市出身:吉沢由美(文太の妻)
・青柳塁斗/札幌市出身:樋野ワタル(バス会社の運転手)
・脇知弘:大平隆(帯広観光タクシー社長)
・竹森巧(アップダウン)/茅部郡出身:園田健一(バス会社の社員)
・阿部浩貴(アップダウン)/札幌市出身:高橋秀人(バス会社の社員)
・小此木麻里:佐藤小雪(バス会社のバスガイド)
・近江谷太朗/帯広市出身:中村五郎(バス会社の古参の部長)
・今拓哉:塙洋平(塙ガーデン社長)
・阿知波悟美/今金町出身:田中麗華(元バスガイドのお局事務員)
・小野寺昭/帯広市出身:吉沢文一(文太の父、先代の社長)
○公演日
・東京公演:2014年1月5日(日)~13日(月・祝)下北沢本多劇場13回公演
料金:全席指定6,800円(税込)※未就学児入場不可
・北海道公演:2014年2月12日札幌市民ホール、2月14~15日帯広市民文化ホール
料金:全席指定5000円(税込)※未就学児入場不可