Kis-My-Ft2の千賀健永（22）とジャニーズJrの高田翔（20）が21日、東京・六本木ヒルズで行われた映画『バイロケーション』（監督：安里麻里／配給：KADOKAWA）TIFFグリーンカーペットセレモニーを女優の水川あさみ（30）、俳優の滝藤賢一（36）、浅利陽介（26）、酒井若菜（33）、安里麻里監督と行った。
千賀は黒地に落ち着いたブラウンのドットをあしらい、ベルベットのラベルのファッショナブルなスーツで登場。駆けつけた大勢のファンに右手を高々と掲げ声援に応えると全身黒で固めた高田とともに、グリーンカーペットを歩んだ。
自分と同じ姿を持ち、オリジナルに凶暴な殺意をいだく“バイロケーション”、通称“バイロケ”に悩まされる大学生を演じた千賀は「映画は初めてだったんですけど、いろいろプレッシャーや緊張はありましたが、このキャストで監督も含めて最高の映画を作ることができたと思います」と力強く挨拶。「来年で一番面白い映画をつくることができたと思うので皆さんも楽しみにしてください」と自信をみなぎらせた。
一方、高田は「昨日、雨降ったんで今日どうなるのかなと思ったのですがたくさんの皆さんが集まっていただいて…」と話すも「くっ」と吹き出してしまう。高田は「違うんすよ、隣りでずっとあさみさんが相槌打ってたりしてるので」と笑いを堪えながら「この映画では謎の少年を演じたんですけど千賀くんと現場一緒になったり、水川さんと現場一緒になったりすることが多かったんです。この3人の共通点がAB型なんすよね。だから仲良くやっていました」と語った。
しかし、水川から「それ私、後で言おうとしてたの言っちゃった」と言われ、千賀からも「水川さん言うって決めてたからね、さっき」と指摘。「それを言うのは…」と言葉を詰まらせる高田に会場からは「あああ〜」というため息。高田は「“ああ〜”じゃねえよ！」と若干キレ気味だった。
敵意をむき出しして、もうひとりの自分が自分に襲いかかるという役どころに千賀は「キャストさんの中で一番アクションが多い役だったんですけど、自分がいないところで殴ったり蹴ったり自分を自分で殴るというのが全然イメージできないままやっていたんですけど」としみじみ振り返り「一番怖かったのは4階から落ちるシーンがあって、ワイヤーをつけてワイヤーアクションをさせていただいたんですけど…それが本当に怖くて、その日寝れなかったですね」とポツリ。
監督が「千賀さんはワイヤー慣れしてるって聞いてたので」と弁明すると「いや、ワイヤー慣れしてるっておかしくないですか？」と苦笑交じりの千賀。監督は「一番最初に聞いたら『いや、僕よく吊られているので、コンサートで。大丈夫です』って自信満々に言うから大丈夫なのかなって」と客席の笑いを誘うと、千賀は「毎年帝国劇場で2点吊りみたいのはやってたんですけど、まさか4階から落ちるシーンとは聞いてなかったので心の準備ができなかったですね。だけど最後まで楽しくやらせていただきました」と語り「アクションシーンが自分の見どころかな」とアピールした。
作中では物語のカギを握る謎の少年を演じた高田は「ネックウォーマーで顔から下で隠れてるって状態だったのでどうしても目で演技するしかなかったんですよね」と振り返った。「監督さんから『眼力が強くて、その感じを出してください』みたいな感じでアドバイスを頂いたのでそのとおりやらせていただいたんですけど、本当に眼力って大事なんだなと思いましたね」と感慨深く語った。司会から「千賀さんが見つめてますけど？」と言われると「ちょっと恥ずかしい…」と照れる高田。先輩の千賀は「返しが普通だな」と苦笑いだった。
そんなふたりだったが、酒井は「現場では千賀くん、高田くんもすごく誠実に役を演じていた。初出演なんて言ってましたけど、とてもそうとは思えない堂々とした誠実な演じ方でした」と絶賛。「私も一ファンとしてこれからたくさんの映画に出て欲しいなと思わせられるぐらいとても魅力的な方だったので皆さんファンになって大正解だと思いますよ！」と会場を沸かせた。
千賀は撮影中にキャストへプレゼントを贈るという約束をしたようだったが、高田は「千賀くんと会ったのが本当に久々だったので、千賀くんが僕に誕生日プレゼントをくれる予定だったんですけど、『今日忘れちゃった』って」と暴露。「すんませんでした！ 買ったんですけど」と謝る千賀に高田は「楽しみにしてたんですけど…」と嘆いていた。
水川が「私もらってない」と言い出すと、高田も「本当ですか、（今ここで）言った方がいいですよ」と一緒になって千賀を追求。千賀は「ふたりで（水川へのプレゼントを）買っ、買ったよね」と震え声で詫びるも、高田からは「いや、わかんないです」とそっけない返事をされ、千賀は「買ったみたいに言って欲しい…」と苦笑しながら「今度会うときにみなさんに渡します」と平謝りだった。
一方、現場ではいつも千賀と一緒にいたという滝藤は「千賀くんといろいろ話してね。いろんな裏話を聞きました。喋りてえ！」と絶叫。千賀が「今度暴露本でも出して」と優しく語ると「暴露本出します」と笑いを誘った。ドラマ『半沢直樹』でタミヤ電気に出向する銀行員を演じた滝藤は「僕は千賀くんにレイバンのサングラスをもらいましたね」とにっこり。千賀が「基本ずっと一緒いましたね」と話すと、滝藤は「豊原（功補）さんが怖いんで」と暴露。千賀は焦りながら「マジそれ言うのやめてください！ 滝藤さんぶっとび過ぎですよ、“倍返し”しますよ！」とドラマにあやかった決め台詞で会場を笑わせた。
また、監督は「この映画自体にも“バイロケ”が存在しているんですよ」と発表。通常バージョン『バイロケーション 表』の他にまったく別のエンディングとなる『バイロケーション 裏』が公開されることを告げ「すごい試みです。ぜひぜひ両方経験していただけたら」と呼びかけた。
『バイロケーション 表』は2014年1月18日、『バイロケーション 裏』は同2月1日から公開！
