
女優・能年玲奈(20)が伝説的少女漫画『ホットロード』の実写映画版を主演することが17日、発表された。
本作は漫画家・紡木たくが1986年1月号から1987年5月号まで別冊マーガレットで連載していた作品。集英社少女漫画史上最速で100万部突破。全4巻で700万部という驚異的な発行部数を誇る伝説を残した。
能年といえば、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で元気いっぱいの海女さんやアイドルを演じたが、本作では、母から愛されていないと感じ、自分が誰からも必要とされていないのではないかと不安を抱え、命知らずの不良少年・春山に心惹かれていく主人公・宮市和希を演じる。
脚本は紡木たく氏自らが監修。『あまちゃん』の放送前から能年玲奈を和希として惚れ込み、彼女がいたから実写化できると思ったと語るなど映画化に対しての熱い想いが込められているという。また、監督には『ソラニン』『僕等がいた』の三木孝浩が担当し、原作のもつ普遍的なテーマでもある究極の“純愛”を踏襲した青春映画となる。
能年は本作への出演に、「今回、映画ホットロードという作品に出演させていただく事になりました。みなさんに楽しんでいただける作品になればと毎日願っております。 私も、そうなるよう一生懸命を尽くしたいと思います。変わらない私で」と、メッセージを寄せている。
本作は2013年11月からクランクインし、同12月にクランクアップ。公開は2014年夏を予定している。
■ストーリー
14歳の少女・宮市和希は、万引きで警察に捕まった。
その日はママの誕生日。でもママは迎えに来なかった。
和希の家には亡きパパの写真がない。ママが好きなのは昔から別の男だったから。
自分が望まれて生まれてきたわけではないことに心を痛める和希は、学校に馴染めず浮いている
転校生・絵里に誘われるまま、夜の湘南で“Nights(ナイツ)”という暴走族の少年・春山洋志と出会う。
最初の出会いは傷つけ合って散々だったが、春山が身を置く不良の世界に和希は自分の居場所を求め、戸惑いながらも次第に春山に惹かれ始める。
その一方で、“Nights”のリーダーとなった春山は、敵対するチームとの抗争に巻き込まれていく…。
■作品概要
作品名:「ホットロード」
原作:『ホットロード』紡木たく(集英社刊)
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子
主演:能年玲奈
配給:松竹株式会社