
歌舞伎俳優の中村獅童(41)が7日、都内で映画『マッキー』公開アフレコイベントを行った。
野心家で女ったらしの悪徳実業家・スディープに殺された青年・ジャニがハエに転生。愛する女性を守るために戦いを挑む…そんな、なさそうでなかった映画がインドから上陸した。タイトルの『マッキー』とはヒンディー語でハエを意味し、歌ありダンスありのインド映画の独特の文脈はもちろん健在だ。

同作の日本語吹き替え版でスディープの声優を担当する獅童は「ハエと戦う今までにない役」と笑いながらも「インドで人気というのもうなづける。歌って踊って、見事なエンターテインメント。いつの間にかジーンときてしまう」と絶賛。報道陣を前に渋い声でアフレコをおこなった。
元々インド映画には興味があったという獅童は「まさに奇想天外な発想。ある種、歌舞伎でもできることだと思う。歌舞伎って蜘蛛と戦ったり、狐や妖怪も出てくる。(作品を観て)歌舞伎で出来るなと思いました」と興味津々。もしインド映画のオファーがあったらと聞かれると「もちろん! 歌って踊りますよ」と宣言した。
スディープの声をあてる獅童だが「ハエは先々代の勘三郎(17代 中村勘三郎)のおじいさまの生まれ変わりと言われているんです。だから勘三郎家では絶対にハエは殺さないんです」と歌舞伎界で語り継がれている伝説を明かした。「本当に不思議な所にハエがくるんです。歌舞伎の舞台で手にハエがとまることもある。その時は勘三郎さんが助けにきてくれたんだなと思う」と語り「アフレコとはいえ、ハエと戦わなきゃいけないので心苦しい」と複雑な表情だった。
獅童といえば名うてのプレイボーイと呼ばれた歌舞伎界の色男。女好きの社長役に「僕も女ったらしですからね」と苦笑しながら「若手のみなさんにモテる男がいっぱいいますから」とニヤリ。元AKB48の前田敦子と尾上松也の熱愛に「松也とは来月一緒なんです。この前電話で話した。詳しく聞いておきますね」とリップサービスで笑いを誘った。自身の話題については「時間を見つけて何かみなさまにお伝えできればいいと思います」と話した。
また、先日退院した坂東三津五郎について「退院する2〜3日前に会いました。いつもに増して明るくお元気で一安心。若手の先生みたいな方。元気な姿で舞台に立たれて欲しいです」と無事を案じた。
『マッキー』は10月26日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開!





