タレントのIMALU(23)が21日、都内・スペースFS汐留で行われた映画『イノセント・ガーデン』(監督:パク・チャヌク/配給:20世紀フォックス映画)女性限定プレミア試写会にパク監督(49)とともに出席した。
作者の名前が伏せられた一冊の脚本から始まったという話題作。『オールド・ボーイ』のパク監督が同作でハリウッドデビューを果たし、『ブラック・スワン』のスタッフが集結し、美と恐怖を秀逸に描いている。
鋭すぎる感覚を持つ少女インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)の誕生日には、毎年どこかにプレゼントの靴が隠されているのだが、18歳の誕生日に樹の上で見つけた箱の中には、謎めいた鍵だけが入っていた。そして、贈り主のはずの父リチャードは、不審な死を遂げ…。
IMALUは青のワンピースで登壇し、パク監督にカラーの花束を贈呈。そして、同作について、「本当に美しくて、刺激的で、衝撃的だった。パク監督らしいカメラのアングルだったり、位置だったり、音の繊細さだったり、すべてがきめ細かく、監督のこだわりが伝わった。サスペンスというか恐怖のスパイスが美しく、怖く、絶妙なバランスで描かれていました」と、感想を述べた。
さらにIMALUに「思春期の女の子の成長がもう一つのストーリーとして描かれているけど、男性の監督がこれだけ女性に共感を得て、キレイに描くのが凄く面白かったですね」と称賛されたパク監督は、「ここにいる皆さんはまだ観ていないので、いまのお話が例え嘘だとしても大丈夫ですよね。あまり期待しないで、心を空っぽにして観てください」と、ジョークを飛ばす。
IMALUは、同作に出演しているニコール・キッドマン(45)の大ファンで、中学生のときにファンレターを送ったことを告白。「キッドマンさんと主演のミアさんたちと仕事をしてどうでしたか?」と質問を飛ばすと、パク監督は「2人ともオーストラリア出身の女優さんで、とても気さくで強い女性」と返答。
キッドマンについては、「普段、頭の中はご主人と子供さんのことでいっぱいで、普通のおばさんみたいな感じ。ところが、撮影に入ると、他のどの俳優さんたちよりプロフェッショナルな姿を見せてくれる」、ミアについては、「彼女が普通に歩いていたら誰も気づかないと思う。普段もそんな風に気さくな感じで出歩いたりしています。華やかな作品より、芸術性の高い作品だったり、シリアスな作品を選んでいます」とコメントした。
同作は、ミア演じるインディアの誕生日に毎年靴が贈られるが、IMALUも「高校生のときカナダに留学していて、日本に帰ってきたとき、凄い欲しいブーツを見つけたんですよ。でも、高校生では買えない値段だったんですよ。親に買ってほしいとお願いしたんですけど、母親が『父親に買ってもらおう』となって…」と、すでに離婚していたが、IMALUの父でお笑いタレントの明石家さんま(57)に、母で女優の大竹しのぶ(55)がお願いしていたことを明かす。
だが、「『もうそんなんダメや!』って買ってくれなかったんですよ」と、さんまが買ってくれなかったことを暴露すると、報道陣も一般客も爆笑! 傷心のIMALUはカナダに戻り、寒いシーズンが訪れ、気持ちも沈む一方だったという。そんなとき、大竹からおねだりしていたブーツが届き、IMALUは「どっちが送ってくれたかわからないけど」と前置きしながらも、「それだけで気分が晴れて、そのブーツはスレスレになっても、高校卒業した後もずっと履いてましたね」と、心温まるエピソードを披露した。
ここで、なんとパク監督が10万円前後のクリスチャン・ルブタンの靴をIMALUにプレゼント! パク監督のエスコートで、ルブタンの靴に履き替えたIMALUは、「映画の主人公になったような気分です。ルブタンなんかなかなかいただけないですから。こんな靴が似合う女性になりたいですね」と、ゴキゲンだった。
その後の囲みでは、映画のテーマでもある「少女から大人になった瞬間」について聞かれ、「洋服とか高いブランドのものを自分のお金で買ったとき。去年、車を買ったんですよ。人生で一番高い買い物だったので、大人になったな~って」と返答。誕生日が同作のキーポイントとなっているが、自身の誕生日については、「お祝いは必ずやってます。ケーキを用意して、『ハッピーバースデー』の歌を歌って、願い事をしてからロウソクの火を消します。(直近の誕生日では)仕事がうまくいきますようにと願いを込めました」と語った。
報道陣に「監督に女優として売り込みは?」と聞かれるも、「そういうのはしなかったです。全然女優さんはできないので、考えてないです。自分はできないし、母もやっているから、なおさらできない」と、女優業はまったく頭の中にないよう。母の大竹しのぶからも、「ウチはそういうのは全然ないです」と、勧められたことはないと強調した。
また、関根勤(59)の長女でタレントの関根麻里(28)のマルチな才能にIMALUが嫉妬し、2人が不仲であると一部ネットニュースで報じられたことについて聞かれ、「まったく嘘なんですよ。そういう話もしてないし、麻里さん大好きだし。ネットニュースに載ってたけど、逆に気まずくなる」と、キッパリ否定。
さらに「ギクシャクしたことはまったくないので、信じないでください! 麻里さんは忙しい人なので、プライベートでご飯に行くことはないけど、私が何かいろいろ言ってる書き方だったから、100パー嘘です!」と、続けた。
最後に「関根さんと観に行きたい?」と聞かれたIMALUは、「そうですね、はい」と、笑顔で答えた。
5月31日より、TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテ他全国ロードショー。