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元弁護士の中坊公平さん死去…森永ヒ素ミルク被害者弁護団長や「豊田商事」破産管財人

 元弁護士の中坊公平(なかぼう・こうへい)さんが3日午前、心不全のため京都市内の病院で死去した。83歳だった。

 中坊さんは1973年に森永ヒ素ミルク被害者弁護団長や85年には巨額の消費者被害を出した『豊田商事』の破産管財人を務め非協力的な役員を追放するなどして資産を回収。被害者に総額約121億円の配当を実現するなどした。90年には元日弁連会長となり“市民派弁護士”の代表格とされ「鬼の中坊」「平成の鬼平」の異名を取った。

 しかし、00年には強引な債権回収が詐欺容疑で告発。東京地検特捜部の事情聴取を受けた後の03年10月に弁護士廃業を表明。その後、起訴猶予となったが一線を退き、公の場に姿を見せることは少なかった。

 6日付のスポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、親族によると、中坊さんは7、8年前から心臓の病気を患い、入退院を繰り返していたそうで、今月2日夕方に容態が急変し、3日朝になり、家族や親しい友人にみとられながら息を引き取ったという。

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