先月17日、急性虫垂炎穿孔限局性腹膜炎のため緊急入院し、今月2日に退院したピン芸人・狩野英孝（31）が5日、東京・フジテレビ湾岸スタジオで行われたコント番組『東北魂TV』（BSフジ、日曜日午後11時30分～）の収録で復帰した。
入院中、狩野は、「（世間から）置いていかれる気がして、バラエティー番組が怖くて観られなかった。みんなに追い越されるんじゃないか」と、芸人としての焦燥感・不安感があったと心境を明かすと、『サンドウィッチマン』の伊達みきお（38）は、「ちゃんとやってても追い越されてる！踏み台芸人ですから」とツッコミで笑わせる。狩野も、「踏み台芸人？それ、良い奴じゃん！縁の下の力持ち」と、オーバーアクション付きでボケるなど、笑いが耐えない会見となった。
同番組は、お笑いコンビ『サンドウィッチマン』の伊達みきお、富澤たけし（38）、手品師・マギー審司（39）、ピン芸人・狩野英孝、タレント・鳥居みゆき（32）、トミドコロ（30）の5組6人のレギュラー陣が、「笑いで日本を元気にする！！」を合言葉に他の番組では観ることのできない、ユニットコントを繰り広げる番組。
今月4月放送分より5分番組から25分に拡大することが3月上旬に発表された矢先、狩野が急性虫垂炎になり入院。枠拡大後の第1回目・2回目の収録には参加できず、この日が拡大後、レギュラー陣が全員揃っての初収録となった。
枠拡大後の第1回目・2回目の収録は狩野抜きで行われ、「僕がいないことで物足りなさがあったのでは？ 穴が開いたんじゃないですか？」と、狩野は番組を心配するも、富澤に、「空いたのはお前の腹だろ」と、強烈な先制パンチをウケる。
収録後、伊達から花束を贈られ祝福された狩野は、「テレビに出始めて5～6年、ずっと崖っぷちと言われてて、大事な仕事を休む、なくなる不安と焦りがありました。番組もやっと拡大して喜んでいたけど、1発目から休むのは申し訳なかったです。皆さん待っててくれて、手術のことも笑いに変えてくれてありがたい」と、感謝の言葉を述べた。
いわゆる盲腸といって、かなりヤバイ状況だったようで、狩野は、「突然傷みがくるんですよね。いきなりドン！と。お腹痛くなることあまりないんで、便秘だと思ったぐらいなんですよ。悪いもの食べてないしなぁ～と。疲れから着ているのかなぁと思って、家で横になって寝れば治るだろうと。3時間ほど我慢してから嫁に救急車を呼んでもらった」ところ伊達が、「あと3時間遅かったら（命が）大変なことになってたって聞いたよ」と受ける。緊急手術するほどの重症だったという。
共演の鳥居からは、「（手術の時に）下の毛は剃ったの？」と聞かれ、「ごっそりもっていかれたけど、手術前なので痛さで恥ずかしさは全くなくて。逆に『早く処理して手術してくれ』って気持ちが強かった」と明かす。
サンドウィッチマンの伊達から、「お見舞いに行った時に、軽く反応したって（狩野が）言ってた」とイジられると、「言ってないですよー」と、必死に否定。そこへマギーが、「デッカクなっちゃったぁ～！」と、持ちネタで、さらに笑いをとる。
入院して、芸人としてブランクができてしまったことが不安だったという狩野に対して、伊達は、「久々にコントを一緒に撮りましたけど、ブランク感じさせる。若干キレがなくなってた。でもよ～く考えたら入院する前もキレがなかった。無事にまんま帰ってきましたね（笑）」と、芸人らしく最後まで、手洗い祝福を受けていた。
狩野英孝が復帰した収録は5月5日より放送される。
また、4月13日には宮城・名取市文化会館で、番組発の復興支援ライブイベント『東北魂TV 復興支援スペシャルLIVE2013』の開催も決定している。
