女優・野際陽子(77)が6日、東京・NHK放送博物館でドラマ『放送博物館危機一髪』(NHK)ロケ取材会にアイドルグループ『SKE48』の“れな”松井玲奈(21、チームS)、『AKB48』の“さやか”秋元才加(24、チームK)、俳優・藤本隆宏(42)、南圭介(27)、藤澤浩一チーフプロデューサーとともに登場した。
ドラマ『朝ドラ殺人事件』、『大河ドラマ大作戦』に続きNHK職員が幽霊退治に奔走するドラマの第3弾。テレビ60年企画展の準備が進む同所に幽霊(藤本)が出現。記念番組の中継ディレクターを任されたのぞみ(松井)は先輩の美穂(秋元)から幽霊退治を命じられる。幽霊の願いを聞き成仏させようとするのぞみだったが、その死には館長(野際)が深くかかわっており…。
野際は同館館長という役を演じることになり、「NHKを辞めましたのが1962年でした。50年ぶりにNHKに戻ってきた感じが致します。元アナウンサーというのは意味深で、NHKで館長をやってるというのはないのですが、年齢不詳ということにしていただいて」と、笑みを見せる。
本作では南が「歴史あり笑いあり涙ありで、歴史もちょっと学べるという作品です」という通り、元NHKカメラマンだったという東京五輪ごろに亡くなった幽霊と館長のラブロマンスもあり、藤本が「若い共演者とともに野際さんと恋に落をしてという恋人の役なのでそこもみどころになると思います」とのこと。
それに、野際は、「久しぶりにロマンチックな感じで赤くなりました。記録的寒波の日にここの屋上でロケをして、私は死ぬなと思いました。この歳になります、新しいドラマをやるときは迷惑になるので途中で死にたくないなと思っています。きょうでクランクアップなので死なずに済みそうです」と、茶目っけたっぷり。
報道陣から「幽霊を信じますか?」との質問に「私は信じていません」という野際。南が「金縛りにあったことがある」というと、野際は、「疲れているときとか欲求不満があると出てくるのでは」と、乗っかり笑いを誘っていた。
ドラマについては、「最初はわけわからないドラマだと思ってましたが、やってるうちに楽しいドラマだと実感しましたので、老若男女が楽しめると思います」とPR。
同所についても、「私も歴史みたいなものです。ご先祖様みたいなものです。父が電気関係の技師で、戦時中ラジオを会社からもってくるんです。同僚のラジオを直して、持って行ってたので、ここは楽しい場所です。ぜひごひいきにしていただければ」と、“館長”らしくアピールもしていた。
■放送概要
放送日:2013年3月29日深夜0時25分~
脚本:保木本真也
演出:佃尚能
音楽:大橋恵
出演:松井玲奈、秋元才加、藤本隆宏、南圭介、桂亜沙美、国生さゆり、野際陽子ほか
スタッフ:制作統括・藤澤浩一、遠藤理史