女優・能年玲奈(19)が4日、都内・渋谷のNHKで行われた連続テレビ小説『あまちゃん』第1週試写会に女優・小泉今日子(47)、宮本信子(67)らとともに出席した。
同ドラマは、“クドカン”こと宮藤官九郎が脚本、大友良英が音楽、さらには鉄拳がパラパラマンガを担当。東京で育った高校2年生の天野アキ(能年)は、母・春子(小泉)に連れられ、母の地元である岩手県北三陸を初めて訪れる。そこでアキは、颯爽と海に潜る海女の祖母・夏(宮本)の姿を目にして、「海女になりたい！」と言い始め…。
4月1日から6日まで放送の第1週『おら、この海が好きだ！』試写終了後、キャストの3人に訓覇圭(くるべけい)チーフ・プロデューサー、井上剛ディレクターも加え、会見へ。ヒロインの能年は、「9月ぐらいから撮り始めて、きょう初めてやっと観れました。不安だったけど、凄いにぎやかで華やかで、大人の人たちがのびのび生きていて、だからのびのびできるんだなって。観ている人もぜひのびのびしてほしい」と、初々しく挨拶。
ドラマで能年の母親を演じる小泉は、「朝ドラのお母さん役の話が来て、微笑みを絶やさない役をやりたかったけど、周りに当り散らし、娘にもブスというお母さんで…」と苦笑い。だが、「撮影が進むにつれて、面白い方向に進んでいる。周りの人も生き生きしているし、毎日起きるのが楽しいドラマに仕上がっていると思う。大友さんの音楽も歩調が上がるような感じだし、自分が出ているけど、朝ドラファンの自分としても観たいです」と、エンジョイしているようだ。
能年の祖母役の宮本は、「本当に能年さんがステキです。何も汚れていない、何もついていないのが素晴らしい。海に潜る才能もあるし、度胸があります」と称賛し、ドラマでは確執がある親子役の小泉に対しては、「ここまでケンカする親子もなかなかテレビでは観られない。そこは思い切りやっているので、ケンカできる楽しさもあります」とコメント。
撮影の雰囲気については、「にぎやかで楽しい。本当に大好きだなと思える現場です」(能年)、「よく『朝ドラ大変だよ』って、出た人から聞いてたけど、あまり大変じゃなかった。楽しいからでしょうね」(小泉)と、ともに現場を楽しんでいるよう。さらに小泉は能年に対して、「コメディエンヌとして、天才じゃないかと思えるほど才能を発揮している」と、ベタ褒めだった。
第1週で印象に残ったシーンについて、能年が「夏ばっぱが私を海に突き落として、『やっぱりおらの孫だ』って言うところ」を挙げ、アキが自ら堤防から海に飛び込むシーンもあり、報道陣から「あれは能年さん本人ですか？」と、質問が。ここに小泉が「秘密です！」と割って入り、場内がドッと沸く。質問に対し、能年が「9月に10日間潜るためのロケをしました」と返すと、小泉が「突き落とされるところブスなんだよね(笑)。でも、そこがかわいい」とぶっちゃけ。能年も「ブスです(笑)」と否定せず、場内から笑いが起きた。
続いて、能年が小泉を「現場のすべてに気を配ってるところがかっこいい。これがスターなんだなって」と、尊敬の眼差しで見ると、小泉は「スケ番のように仕切っていて、すみません」と返答。また、小泉から「(共演者の)渡辺えりさんと仲良いんだよね」と暴露された能年が、「えりさんといると凄く強烈で、刺激的です」と答え、場内が和やかになった。
その後の囲みで、訓覇氏が「全部吹き替えなしでやってます」と、海のシーンでは能年本人が飛び込んでいることを告白。昨年7月26日のヒロイン発表後、能年は8月から週3回、都内で泳ぐ練習を積み、ときには伊豆でも訓練していたようで、「最初は25メートル泳げるか泳げないかぐらいだったけど、彼女は潜りの天才かもしれない」と、その成長ぶりを語る。
さらに訓覇氏は、「宮藤さんの笑いって難しいけど、天才的な才能がある。表情が豊かで、見たことがない種類の女優さん」と、チーフ・プロデューサーの目から能年を絶賛していた。
『あまちゃん』は4月1日からNHK総合で月～土、午前8時～オンエア！
