俳優・佐藤二朗(43)が9日、都内・シネマート新宿で行われた映画『マメシバ一郎 フーテンの芝二郎』(監督:亀井亨/配給:AMGエンタテインメント)初日舞台挨拶に女優・南沢奈央(22)、俳優・高橋洋(40)、歌手で声優の高橋直純、亀井監督(43)とともに出席した。
『幼獣マメシバ』、『マメシバ一郎』に続く、シリーズ3作品目。芝二郎(佐藤)は相棒のマメシバ・一郎とともにアパートで暮らし、ペットショップに勤務して、脱ニートに成功したかのように見えたが、駄菓子屋に行って仕事をサボり、同僚の真田まちこ(南沢)とは衝突してばかり。ある日、二郎は次のステップのため、店長の市村景虎(高橋直純)からしつけ教室の担当を言いつけられ…。
場内は満員で、立ち見が出るほどの盛り上がりだったが、佐藤は「老眼が4日前ぐらいに出まして…最近白髪が増えて、撮影中、初めて白髪でNGになりました。俺、なんで舞台挨拶でこんなこと言ってるんだろう？」と、のっけからぼやく。
ヒロイン役の南沢は、「二朗さんは空き時間も芝さんの『およよ』とか口癖が出ていたので、相当役に入り込んでらっしゃった。そんな二朗さんとの共演が楽しくて、いろいろ勉強させていただきました」と、笑顔で挨拶。現場の雰囲気も「チームワークが素晴らしかった。監督が犬の行動をよく観察してらっしゃって、犬のコンディションが悪かったら違うカットから撮ったり。凄くテンポがよかったです」と、和気あいあいとしていたようだ。
南沢にベタ褒めされた亀井監督に嫉妬したのか、佐藤は「奈央ちゃん、この人は動物モノの映画何本も撮ってるけど、同時に壇蜜の『私の奴隷になりなさい』も撮ってるんだよ。この幅の広さは恐ろしいよ！」と横やりを入れると、観客も大爆笑！ さらに佐藤は「監督には壇蜜さんと合コンさせろってずっと言ってるんだけどね。それは書かないでくださいよ！」と報道陣をけん制しつつ、グラビア界を席巻している壇蜜(32)にラブコールを送った。
収録の合間も一郎とたわむれていたという動物好きな南沢に対し、佐藤が「奈央ちゃんはここだけの話、一郎と二郎ではどっちが好き？」と告白する場面も。だが、南沢に「一郎君ですかね～」と返され、見事にふられてしまった。
同シリーズは3作品目で、いずれもドラマ放送を経て映画化されているが、佐藤は「アゴに手を当てて、『んっんっ…』って言う役作りは、失敗したらえらいことになるわけなんです。ドラマ版2本、映画版1本を人目に触れる前に一気に撮影したので。10人中10人が『気持ち悪い、生理的に無理』というリアクションだと全部失敗になっちゃう」という秘話を明かす。
だが、結果はこの日も満員御礼となるほどの盛況ぶり。「あれは1作で終わると思っていたから、『んっんっ…』を3回もやるとは思わなかった。10人中2人に絶賛されればいいという賭けのつもりでやったけど、思ったより受け入れられていて、ちょっと不満なぐらい」と、少しひねくれつつもマメシバシリーズの成功を喜んでいた。
二郎の親戚の郵便局員・財部陽介役の高橋洋は、ドラマ、映画ともに常連の顔ぶれだが、「初めて二郎ちゃんの『んっんっ…』を見たときはびっくりしたけど、それがいまでは自然な感じです」としみじみ。
ペットショップの店長・市村景虎役で、主題歌「カラクル」を歌っている高橋直純は、「いままでは二郎さんはお客さんだったけど、今回は同じ店で働く同僚なので、そこが皆さんの目に映ったか楽しみです。『やれます！』ってセリフがあったけど、僕の中では凄くポイントで、景虎がいつも二郎さんに思っていることなんじゃないかと思って、グッときました」と、見どころを語った。
最後に佐藤が「今回の二郎は資格なんか取っちゃって、どうしちゃったの？って感じ。個人的には恋愛、ラブのほうも…」と、次回作には二郎の恋愛モノを亀井監督にお願いするも、「でも、さっきないって言われてましたからね(笑)」と、南沢にふられたことを蒸し返されていた。
そして、撮影時には生後45日だったマメシバの一郎が、生後7ヶ月の姿に成長して登場すると、観客も「かわいい～！」と大興奮。佐藤が「お前が来てから(カメラマンの)フラッシュが増えたぞ～」と一郎を抱きかかえると、首輪に映画のストラップが。さらに高橋洋の背中からクリアファイル、佐藤はジーンズの裾から原作本を出し、その後も登壇者が関連商品を次々にPR。
終始バタバタしていた一郎だったが、フォトセッション時にはしっかりトレーナーの言うことを聞き、カメラマンのほうを向いていた。
9日より全国ロードショー！
