“サトエリ”こと女優・佐藤江梨子(31)が26日、都内・シネマート新宿で行われた映画『ナイトピープル』(監督:門井肇/配給:太秦)初日舞台挨拶に俳優・北村一輝(43)、三元雅芸(みもとまさのり、35)、門井監督とともに出席した。
直木賞作家・逢坂剛の短編『都会の野獣』にさらなる逆転劇を加えたクライム・サスペンス。ワインバー『Night People』のマスター・木村信治(北村)は、知的さと美貌を兼ね備えた杉野萌子(佐藤)を雇い、やがて萌子は常連客に親しまれるようになる。だが、ある日萌子をつきまとう刑事を名乗る男・曾根が店に現れ、「3年前、萌子は大石という男と共謀し、大物国会議員から2億円の金を強奪した前科者だ」と告げ…。
主人公・萌子を演じたサトエリは、「原作とだいぶ変わったので、凄いびっくりしました。お二人(北村、三元)のアクションが凄いステキで、観ていて面白かったです。原作でも凄く影のある役というか、何を考えているのかわからない、つかみどころのない役立ったので、やっていて面白かった」と、役者冥利に尽きたことを明かす。
ダブル主演の北村も同じく、「脚本読んだときにけっこう衝撃的というか、凄く面白くて、すぐにマネージャーに電話して、やりたいと言った。でも、サスペンスは本当に難しくて、さじ加減ひとつで変わるし、みんなが想像するものが違う中で、監督が大変だと思った」と、台本に感銘を受けたようだ。
憧れの北村と初共演を果たした葛西役の三元に、サトエリと北村ともに「フゥ～！」とひやかし、観客も爆笑！ 続けて、三元は「アニキ、ありがとうございます。北村さんの作品は全部観てます。尊敬しているけど、コッチじゃないですよ」と、手でポーズを決めて、決して男色ではないことを強調し、役作りのために現場ではあえて北村と話さなかったことを語った。
サトエリは、「北村さんの『悪いことするとあがるんだよね』ってセリフがあるけど、こんなにそのセリフが似合う人はなかなかいない」とこぼし、北村への“口撃”を開始。MCの「強い女性は好きですか？」の質問に北村が「いや、ダメですね」と返し、さらに場内が沸く。
初共演の印象について、北村が「撮影中の集中力が凄い。役に対するアプローチというか、現場の見方が凄い。一緒に仕事やりやすかったです」と称賛したにもかかわらず、サトエリは北村を「濃い顔だなって思った(笑)」と評し、「なんかそら豆みたい(笑)」と、衣装までいじる始末。これに北村は、「さっきはマカロンって言われてました」と、乗っかっていた。
激しい銃撃シーンのほか、北村とのラブシーンもあり、サトエリは「キスシーンの後、『これでいいのかな？』と思ってプッと笑ったら、北村さんに『それいいね』って言われた」と暴露。北村は「それ、俺が言ったの？ 撮ってるときはいっぱいいっぱいで、覚えてないんですよ」とキョトンとしていたが、サトエリは「私のキスのことなんて覚えてないですよ！ もっと思い出に残る何かをやればよかったな」と大胆発言してみせた。
その後の囲みでは、それぞれ見どころについて、「みんながみんなだまし合いで、ジェットコースタームービーだと思う。観終わるまでわからない」(佐藤)、「全部見どころだけど、一番最後のどんでん返しかな」(北村)、「みんなが心理戦の中で、僕だけ肉体戦を担当しています」(三元)とコメント。
また、昨年、93年に結婚した妻と離婚したことが報道された北村に対し、去り際に報道陣がそのことについて聞くと、「はい」と事実を認める返答。「もうすっきりされていますか？」の問いかけには、親指を立てる“サムアップポーズ”で答えた。
1月26日よりシネマート新宿ほか全国順次公開。
