映画『東京トワイライト』(監督:中野貴雄/配給:トリプルアップ)初日舞台あいさつが26日、東京・板橋のワーナー・マイカル・シネマズ板橋で開かれ、女優・八代みなせ(27)、夏目鈴(21)、元『AKB48』の成田梨紗(21)、俳優・増田裕生(33)、津田英佑(42)、中野監督らが登壇した。
和製『トワイライトゾーン』で現代の東京を舞台にオムニバス・ホラー4本立てで見せる作品。八代は4本を通してのストーリーテラーを、夏目は1話で美女として隣人の男性を誘惑する怪しい美女、増田、津田は2話で強盗のコンビ、成田はそのコンビの逃走中部屋に立てこもりをされてしまう役で登場する。
上映終了後に登壇したキャストら。まずは、八代から、「作品をどうやったら分かりやすく伝わるかなというのを考えてました。すごくいい経験をさせてもらいましたね。楽しく演じさせていただいてよかった」と、全編を通しての感想を。
影がある役という夏目は、「私自身AB型でコロコロ変わるところがあるので人間味あふれていたからやりやすかった。あそこまで男性を翻弄できたら嬉しい。人間を食べはしないですけど」と言って笑わせる。
怖いものが苦手という成田は、「台本を読みすぎて人を殺した夢を見たんです」と、悪夢があったのだとか。「だから、撮影中はハラハラ、ドキドキしていたんですけど、津田さんと増田さんのコンビの2人の笑いの和みがあって。これ終わってからは夢を見なくなってよかった」と、胸をなでおろすことも。
その成田の話題に上がった、津田と増田は、1日で撮影しきったことを振り返り、津田が「夜の成田さんと一緒に車に乗るまでのシーンが大変でした。時間経過が順撮りのまんまで」というと、増田も「撃たれて弱っていくんですけど、本当に疲れていたんです。濃い1日でした」と、2人で笑いあう。そんな強盗役の2人だが、撮影を始めたときにちょっとしたハプニングがあったそうで、津田は、「お金を強奪するときに、本物の警官が来たんです。数十メートル4人並んで歩くことになって。監督もカットかけてくれないし」と、ちょっぴり恨み節だった。
ほかにも3話を主演した加藤翔(30)が「撮影は渋谷で、通勤ラッシュがすごいときで、ちょっとあの中を走るのがすごい光景だった」としみじみすると、『油男』となった濱田秀(45)は、「台本を読んだらト書きで『ぬらぬらとした油男が』ってあって、全部セリフでは『ぬらー!』って言ってたんです」と声を張り、共演者らを笑わせたりしていた。
最後に八代が、「みなさんも作品と同じような経験をされているかもしれませんし、家に帰ったら水道の排水口から何か出てくるんじゃないかとか想像していただければ」と、ホラー作品らしく怖い感じでしめくくった。
映画『東京トワイライト』は26日より公開!
■ストーリー
第一話 『二〇二の女』
ひとり暮らしを始めることになった春山は、友人の黒木と引っ越しを終えた。隣の部屋の二〇二号室には、女性(夏目)が住んでいた。彼女の美ぼうに下心を持った黒木は、春山の制止も聞かずちょっかいを出して…。
第二話 『弾痕』
大金を強奪した哲夫(増田)は、兄貴分の金城(津田)と逃亡する。警察に追われ、あるマンションへと逃げ込む二人。そこには、佐和子(成田)が住んでいた。しかし、その部屋にはある秘密があった。
第三話 『油男』
行商の老婆から、古いガラス瓶を貰った向井(加藤)。恋人のナオミがガラス瓶をコレクションしていたのだ。ところが、その瓶からは全身油まみれの男(濱田)が現れ、向井を執拗に追いかけまわす。
第四話 『最後の一杯』
会社員の秋野(大坊健太)は、血糖値の高さから食事療法を行っていた。ある晩、小夜と名乗る女性と知り合い、彼女が勤めるバーへと誘われる。アルコールは厳禁の身だが、人生で最後の一杯と自分に言い聞かせて、小夜から勧められるままグラスを傾ける秋野だったが…。