明治座創業140周年記念ミュージカル『光化門恋歌(こうかもんこいうた)』が3日、東京・明治座で開かれ、K-POPの6人組男性ユニット『超新星』のソンジェ、俳優コ・ヨンビン、イ・チャンヒ、女優リサらが熱演を見せた。
韓国の歌手イ・ムンセの代表曲をミュージカル化。ムンセの楽曲は2000年に死去した作曲家イ・ヨンフンが手がけたもので、故人の遺志を受け継ぐ形で2011年3月から韓国で上演。韓国ミュージカル界最高峰とされる『第6回大邱ミュージカルアワード』で大賞を受賞するという快挙を成し遂げた。
物語は20数年前の韓国・光化門を舞台に、人気作曲家のサンフン、美しい歌声を持つ書店店員のヨジュ(リサ)、サンフンの後輩で『民主化の春』に参加していた学生運動のリーダー・ヒョヌ(ソンジェ)の三角関係が展開される。
始まりは80年代から20数年後の偉大な作曲家となったサンフンに若き作曲家・ジヨンが公演のシノプシス(要約)を説明しコンサート公演を始める許可をもらっているところからスタート。ジヨンのシノプシスはあまりにもサンフンの過去と類似しており、サンフンが思い出を話すことに。20数年前の若きサンフンを20数年後のサンフンが舞台上を通して回想するという時間を超越した演出がなされる。
そこには、歌唱力や才能にあふれるヨジュに思いを寄せながらも、ヒョヌと結ばれていく姿を見ることしかできないサンフンの葛藤。しかし、ヒョヌはサンフンの思いに気づいた上、デビューを夢見、ついにそのチャンスをサンフンを通して掴んだヨジュのため、すべてを諦めるつもりで学生運動に身を焦がしていく姿。活動の最中、逮捕され拷問を受け、ボロボロになったヒョヌをヨジュが見つけ、さらに2人の愛が燃え上がっていく姿などがロマンティックに存在していた。そして、現在へと話が進んでいくのだが、さらに、絡み合ったサンフン、ヒョヌ、ヨジュの深い愛の物語が展開されることとなり…。
シノプシスを読むと一見、悲劇的雰囲気が漂うが、公演では、ミュージカルらしく明るい歌によるダンスや、ジンググとジョンスクという男女の喜劇的なラブストーリーも同時並行で描かれるなど、観る者を2度、3度と細かく観たくなる演出が満載。曲にこめられた思いや、セリフ回しも心に迫るものがあり、サンフンの「愛が大きいほど身を引くものだ」や、ヒョヌの「君が僕に気づいても、僕は君を思い出さない」など、切ないロマンティシズムが漂う。演出面では、同所では挑戦的な舞台を斜めに傾斜をつけることによる深い奥行きを演出したりと、総合芸術としてのレベルの高さを見せている。
3日のカーテンコールでは、華麗なダンスを披露するソンジェへ、ファンからの大歓声!終演後にはソンジェ、ヨンビン、チャンヒ、リサによるハイタッチ会が開かれ、1000人以上のファンとハイタッチするなどサービス満点のものに。
ひとことあいさつでは、ヨンビンは「これからも頑張りますのでよろしくお願いします」。チャンヒは、「楽しく観て頂ければ」といえばリサは「こうして東京でみなさんに光化門恋歌でお会いできて嬉しいです」と感想を。そして、ソンジェは、「韓国のミュージカルが公演できて嬉しいです。頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」と、気合。
さらに、報道陣に向かってソンジェは、「じゃあ、みなさんおつかれさまでした!」と、さわやかな笑みを見せ、その場を後にした。
ミュージカル『光化門恋歌』は26日まで同所にて上演中!
■出演キャストスケジュール(7、15、21、25日は休演日)
・現在のサンフン
コ・ヨンビン:1~11日、22~26日
パク・ホサン:12~20日
・過去のサンフン
イ・チャンヒ:1~5日
ユン・ヒョンリョル:6~24日
ユンホ(東方神起):26日
・ヨジュ
リサ:1~9日、16~26日
チャン・ウナ:10~14日
・ヒョヌ
ソンジェ(超新星):1~6日
イム・ビョングン:8~11日、22~26日
G.O(MBLAQ):12~16日昼、
スンホ(MBLAQ):16日夜~20日
・ジンググ
キム・テハン:1~26日
・ジョンスク
ヤン・コンニム:1~8日、22~26日
キム・ヨンジュ:9~20日
・ジヨン
ホ・ギュ:1~3日
ウヒョン(INFINITE):4~6日
チェ・ミンファン:8~12昼
ソンギュ(INFINITE):12日夜~13日
キム・テフン:14~20日
パク・ヒョンシク(ZE:A)22~26日