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波乃久里子 実弟・勘三郎さんの質問にはノーコメント…『口上/お嬢さん乾杯』初日

水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
無言を貫いた波乃久里子

 女優・波乃久里子(67)が2日、都内・日本橋の三越劇場で行われた初春新派公演『口上/お嬢さん乾杯』初日鏡開きに女優・水谷八重子(73)、瀬戸摩純(41)、歌舞伎俳優・市川月乃助(43)、俳優・安井昌二(84)とともに出席した。

 新派旗揚げから125年を迎える初春公演で、木下恵介監督の生誕100年を記念し、映画『お嬢さん乾杯』を舞台化。100歳まで現役の映画監督を務め、昨年死去した新藤兼人さんが脚本を担当し、昭和24年、25年頃の身分違いの恋をコメディータッチに描いている。ある日、自動車工場を経営する34歳独身・石津圭三(月乃助)に、見合いの話が持ち上がった。圭三は相手の池田泰子(瀬戸)の気高さと美しさに心を打たれ、泰子からも結婚の了解を得るが…。

 女性キャストは芸者姿、男性キャストは紋付袴の華やかな姿で登場。バーのマダムを演じる水谷が、「申し上げることは何一つございません! ただ、見ていただくのみでございます。ぜひ、客席にお越しくださいますようによろしくお願い申し上げます」と威勢よくPRし、開演前に集まった観客を笑わせた。

水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
挨拶で盛り上げた水谷八重子(中央)

 泰子の母親・鶴代役の波乃は、「お買い物は三越。お芝居をご覧になるなら、新派からご覧くださいますようよろしくお願い申し上げます」と、劇場にちなんだ挨拶を。

 圭三役の月乃助は、「初めての喜劇で、八重子さんや久里子さん、安井先生、摩純さんはじめ新派の皆様に温かく迎えていただいて、素晴らしい公演になるんじゃないかと思います」と、意気込んだ。

 泰子役の瀬戸は、舞台『東京物語』に引き続き、かつて映画版で原節子が演じたヒロインを再び演じるが、「少しでも原さんのような美しさ、雰囲気、そして華やかさに近づければと思って、懸命に務めたいと思います」と、来場を呼びかけた。

 そして、全員が木槌を持ち、「お嬢さん乾杯!」の掛け声で鏡開きへ。最後に、泰子の祖父・浩三役の安井が手締めを行った。

 なお、退場時に波乃に対し、昨年12月5日に急性呼吸窮迫症候群で死去した実弟で歌舞伎俳優の中村勘三郎さん(享年57)に関する質問が飛び、報道陣のほうを振り向いたが、スタッフにガードされ、答えることなくその場を後にした。

 2日から23日まで上演。
水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る

水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る

 

 

水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
水谷八重子
水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
瀬戸摩純
水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
市川月乃助
水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
安井昌二
水谷八重子「申し上げることは何一つございません!」木下恵介監督の名作が舞台で蘇る
芸者衆がお出迎え
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