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内柴正人被告 最終意見陳述で「うそはついていない」と主張

 コーチを務めていた九州看護福祉大の女子柔道部員(当時18歳)に乱暴したとして、起訴されたアテネ、北京五輪の柔道66キロ級金メダリスト・内柴正人被告(34)の第8回公判が27日、東京地裁(鬼沢友直裁判長)で開かれ結審した。

 検察側は26日の論告で、女子部員の証言は客観的事実とも一致、信用できるとして、懲役5年を求刑。27日は弁護側の最終弁論で、「女子部員は行為に同意していた」とあらためて無罪を主張し、「酔って寝ている間に乱暴された」とする女子部員の証言を「不自然で不合理」と指摘。ホテルの部屋から逃げ出したり、助けを呼んだりしなかったことや、事件後の日中に内柴被告と2人きりで約6時間も過ごしたことなどを挙げ「被害者の行動にそぐわない」と主張した。

 28日付のスポーツ報知、スポーツニッポン、日刊スポーツ、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、被告は最終意見陳述で「何度も恥ずかしい話をしたが、うそはついていない」「(公判で)強く無罪だと確信した」と涙ながらに訴えつつも、被害者への謝罪はなかったという。

 判決は来年2月1日に下される。

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