井筒和幸監督(60)とヒップホップ・グループ『RHYMESTER』の宇多丸(43)が20日、都内で映画『96時間』(配給:20世紀フォックス)シリーズ“イッキ観”試写会トークショーに登場した。
元秘密工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)が娘キム(マギー・グレイス)を守るために戦い抜いた『96時間』。無事娘を救出し、元妻とも絆を取り戻そうとしていたブライアンだったが、前作でブライアンに息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスが密かに復讐計画を実行に移すことに。またも、暴走する“最強の父親”が奮闘すというるリュック・ベッソン監督の『96時間/リベンジ』の来年1月公開を記念したイベントとなっている。
井筒監督はのっけから「俺の映画じゃないし」とぼやきつつ、「人の映画って面白いし」と、放言。そこに宇多丸が、本作主人公を「リーアム・ニーソンの皮をかぶったスティーブン・セガールですよ!どっちが勝つかじゃなくて会ったら死ぬんです。セガールは無表情ですけど、96時間シリーズの方は繊細な元演技派みたいな」というと、井筒監督は、「チャックノリスじゃないかと思っていた」と、ディープな映画トークが展開。
「日本であんまりないかなと。親子のつながりで、アメリカ映画の定番だから」と井筒監督は、本作のような父娘の絆を描くものはないと断言しつつ、上演時間がちょうどいいなど、ちょっとした解説なども入れつつ、「敵と対峙しているときも電話してたよね。あれスマホですよねバッテリーなくなると思います。あれにハラハラしていた」など、現実的なツッコミを入れることも。
くしくも、ニーソンと井筒監督は同い年だそうだが、もし、娘がさらわれたことになったらと問われると、「俺は死に物狂いでやりますよ。なにするか分からない。格闘はできないけど棒持っていったるよ」と、息巻く姿を見せ、ニーソンへは「この人ね、割と良いシリーズを見つけたよね。心配していた。スターウォーズ行ってから、あかんやろと思ってた」と、エールを送ることも。
さらに、先日公開された『007 スカイフォール』に話がそれ、井筒監督が一家言ある姿を見せると、逆に“擁護派”の宇多丸がキレだし、「俺の前でスカイフォールの悪口を言うのはやめろ!」と、言い出してしまう始末で場内には笑いがあふれていた。
また、フォトセッション中、井筒監督のおしゃべりは止まらず、「内閣とか決まらない内に(記事を)載せた方がいいぞ」「ネットオークション詐欺とか広がらない。大物が参加してたんだろ?」「リベンジだよ!」と言いたい放題でカメラマンからの目線のコールにも、のらりくらりとよけてしまったことから、MCから促される一幕もあった。
映画『96時間/リベンジ』は、2013年1月11日よりTOHOシネマズ六本木ほか全国ロードショー!