元『SDN48』キャプテンの野呂佳代(29)が11日、都内・新宿シアターモリエールで行われた『ザ・ナイト・オブ・クリスマウス クリスマウスの夜2012』ゲネプロ前に、俳優・鼓太郎(42)とともに囲み取材に応じた。
クリスマスに良い思い出がない新人女刑事・渡辺佐恵(野呂)を主人公としたストーリー。上司の命令により、渡辺は昨年のクリスマスイブに殺人事件が起きたミュージカル劇団に潜入捜査することになったが、そこには不思議で危険な出来事が待ち受けていた…。
劇中の衣装であるタイトスーツで登場した野呂は、明日12日の開幕を前に、「正直、ちょっと心配な点もあるけど、私は一人で主演というのが初めてなので。かなり気合が入っていいものになればいいなと思って、頑張ってきました」と、意気込む。
24歳の新人女性刑事を演じる同舞台について、「ミュージカル劇団に入って、潜入捜査するんですけど、それをきっかけにいろんなことが起きて、最後はほっこりとする凄くステキなストーリー。ミュージカル要素もあって、ファンタジーでもあり、サスペンスでもある」と、アピール。
野呂は主演のため、ほぼ出ずっぱりとなるようで、「休んでいる暇がなくて、早替えもいままで経験しているのより早い。『SDN48』や『AKB48』のときのことを思い出しました」と、報道陣を笑わせた。
劇中で、野呂の父親役を演じる鼓太郎は、「SDNやAKBのステージに立って、人に見せる力はたくさんあると思うので。踊りも歌もメンバーの半分の時期でマスターしているので。あとは初主演というプレッシャーに勝てれば、素晴らしい芝居になるんじゃないかな」と、野呂の力量に太鼓判を押す。
これに、野呂も「鼓太郎さんに助けられることも多かった。私がAKBに入る前に、このシアターモリエールで初舞台をやって、踊る役しかなかった。そして、また鼓太郎さんと私が主演という形でやるので、不思議な縁を感じます」と、応えた。
『AKB48』や元『SDN48』メンバーにも来場を呼びかけているようで、「(大島)優子とまりちゃん(篠田麻里子)、佐藤由加理ちゃんに声を掛けました。優子は『来れたら来るわ~』みたいな感じだけど、まりちゃんはいつも来てくれる。ゆかりんは2、3回いつも来てくれるので、今回も観に来てくれたら嬉しい」と、表情をほころばせる。
シアターモリエールは舞台と客席の距離が近く、「以前、ゆかりんとまりちゃんがたい焼きのお面をかぶってきて、そのときは目に入らなかったからよかったものの、そんなので来られたらたまったもんじゃない」と、ネタを仕込んでくる彼女たちに警戒心を吐露する場面も。さらに「前の舞台では、大女優さんとダブル主演で楽屋が一緒でした。まりちゃんと(元AKB48の)奥真奈美ちゃんが私のブラジャーだと思って頭にかぶせてたんですけど、大女優さんのブラジャーだったから、『やめろよ!』って言いました」とぶっちゃけ、報道陣も爆笑!
『AKB48』同期メンバーで、『SDN48』でもともに活動した“めーたん”こと大堀恵(29)が結婚を発表したことについて聞かれ、「もうびっくりの一言。めーたんって凄く仕事にストイックなイメージがあったので、結婚はあまり考えてない、年下が好きって話をしていた。だから年上の方で、結婚という2大驚きです」と、驚きを隠せず。だが、「30歳を前に結婚って凄くステキな出来事」と祝福し、「『おめでとう』とメールをして、今度ご飯行きたいって話になりました」と、大堀との近況を明かした。
野呂自身のロマンスについては、「2人の占い師に『34歳までに結婚しないと、それがラストチャンスです』って言われた。それまでに誰かとは思いますけど、いまは考えてないですね」と、音沙汰なし。クリスマスの予定は、24日、25日ともに仕事で埋まっているようで、「私も夜中に激写みたいなの欲しいんですけど、本当にないですね」と報道陣を笑わせ、「ディズニーランドで、カップルとして一緒に過ごすことに憧れますね」と、理想のクリスマスの過ごし方に希望を抱いていた。
その後のゲネプロでは、野呂は潜入捜査に燃える新人女性刑事を熱演。シリアスな場面もあれば、観客も思わずクスッと笑ってしまうような場面もあり、まさしく野呂が発言した「ミュージカル要素もあって、ファンタジーでもあり、サスペンスでもある」を体現。
そして、舞台と客席が近いシアターモリエールの会場の特色を生かした演出もあり、野呂と鼓太郎の親子の掛け合いでは、胸が切なくなるような感動のシーンも。
12日から16日まで、新宿シアターモリエールで上演!