
俳優・渡辺謙(52)が19日、都内のユナイテッド・シネマ豊洲で行われた映画『はやぶさ 遥かなる帰還』(監督:滝本智行/脚本:西岡琢也/配給:東映)完成試写会の舞台あいさつに共演者の俳優・江口洋介(44)、藤竜也(70)、小澤征悦(37)、女優・夏川結衣(43)、中村ゆり(29)と登壇した。
渡辺本人が主演とプロジェクトマネージャーを務め、宇宙観測所がある鹿児島県・内之浦や、カプセルの降下地点となったオーストラリア・ウーメラ砂漠など、忠実にロケーション撮影を行った。“はやぶさ”を通して、科学者や技術者の、7年間の苦悩と情熱を描いたヒューマンドラマとなっている。

渡辺は、同作品中の全音楽を担当した、国際的ピアニスト・辻井伸行(23)と、腕を組んでレッドカーペットを歩いて2500人の観客の前に登場。MCから製作中の思い出を問われると、渡辺は「藤さんは広報担当の役だったため(シーンが)一緒だった。慣れない記者会見のシーンだったが、藤さんが黙ってそこに居てくれたので、安心して苦労したシーンを乗り越えられた」と、先輩の存在に感謝した。

江口は、「渡辺さんを筆頭にスタッフが一丸となっていた。僕としては震災からはじめての仕事でしたから、それぞれの思いがあっただろうし、作るべきと思った。いいチームといいスタッフがいるといい映画ができるのだなと実感した」と、思いを。
さらに小澤は、カプセル担当の役だったこともあり、ウーメラ砂漠で“はやぶさ”を探すシーンの思い出を。「冬のオーストラリアでヘリの扉全開で撮影をした。すごく寒くて、前のめりになって腰をのばしたら、背もたれが飛んで行った。ヘリの後ろには縦回転のプロペラもあるし…」と、衝撃的なエピソードを話し「“小澤君の遥かなる帰還”にならなくてよかったね!」と、渡辺が冗談めかす掛け合いがあるなど、チームワークの良さをうかがわせた。

また、辻井氏には、「お会いした時は大物の方になんて話しかけたらいいかわからなかった。でも、渡辺さんは本当にお優しくて、腰が低かった」といわれ、恥ずかしそうに江口の肩に顔をうずめるなど、硬派そうな渡辺とは違った一面も。
そして、渡辺は「手前味噌ですが、いい映画になりました。カプセルの中に思いを詰めて、やっとお届けできます。一人でも多くの人にカプセルを開けて、受け取っていただけたらと思います」と、同作品に込めた熱い思いをPRした。
同作品は2月11日より全国ロードショー!











