女優・菅野美穂(35)が25日、東京・丸の内ピカデリーで映画『大奥~永遠~[右衛門左・綱吉篇]』(監督:金子文紀/配給:松竹、アスミック・エース)完成披露試写会舞台あいさつに俳優・堺雅人(39)、柄本佑(25)、西田敏行(64)、金子監督とともに登場し、MCは安東弘樹アナ(45)が務めた。
2010年公開の前作8代将軍・吉宗の時代から遡り、5大将軍・綱吉の時代の元禄の男女逆転大奥となる本作。愛よりも権力に生きた堺演じる大奥総取締・右衛門佐(えもんのすけ)と、権謀術数うずまく世界の中で“徳川家”という運命を背負って生きる女将軍・徳川綱吉(菅野)の姿が描かれる。右衛門佐の部屋子として仕える秋本役に柄本。将軍の実の父として綱吉を溺愛する、桂昌院を西田が演じた。
まずは、同所のロビーでレッドカーペットイベントから始まり、上階からエスカレーターで颯爽と現れたキャストら。紙の桜吹雪が舞うという風流な趣のなかフォトセッション。少し紙の量が多かったのか、菅野がその場でぴょんと跳ねて花びらを落とし、はにかむ一幕も見られることに。
舞台あいさつでは、菅野は、綱吉をオファーされた際に、「ああ犬将軍ですね。犬が抱っこできるなというので下心で受けまして」と、軽い気持ちだったようだが、「原作を読んだら、大役で、何で私をキャスティングしてくださったんだろうって思って震え上がってしまいまして」と、後々恐縮した思い出を。
綱吉について、自身とかけ離れていたという菅野は、「天真爛漫だけど、支離滅裂なところもある。すごく情でフワッとなるけど、その男性に執着がなくなったら、冷たいところもあったりして、予測不可能な女性でした」と、分析。そこで、「原作を読んで、パワーをもらって乗り切りました」と、告白する菅野に、金子監督は、「綱吉は菅野さんで、最高っす。今まで見たことのない菅野さんが見れますよ」と、賞賛で返していた。
また、本作で“女王様”気分を味わったという菅野だが、もし性別が逆転したらと問われ、「旅行が好きなのでバックパック1つで旅をしたいと思います。ガイドブックで危ないというところには誰かと行くようにしているんで」と、自由に旅をしたいという願望を語っていた。
映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は12月22日より全国公開!