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【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して

【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して
トークショーに登場した齋藤工

 俳優・斎藤工(31)が22日、東京・六本木で開催中の東京・六本木で開催中の『第25回東京国際映画祭』行われた映画『南の島の大統領――沈みゆくモルディヴ』(監督:ジョン・シャンク)の上映終了後のトークショーに出席した。

 同作は、自然と人類と環境問題をテーマにしたドキュメンタリー8 作品を上映する「natural TIFF supported by TOYOTA」部門 の1本で、地球温暖化により沈みゆくモルディヴを守ろうとする熱血大統領を描いた注目作。

 芸能界きっての映画ファンの一人として知られ、本年度TIFF応援団として東京国際映画祭に参加している斎藤は、「モルディヴを意識したことは、いま観たという体験をしないと、ここまで認識がなかった」としながらも、ドキュメンタリーとして描かれていたとしても、それを全て信じるんじゃなくて、見る側は識別する力を持つこと。「どういう角度で切り取られているかが大事」だという。

【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して

 さらに、映画である以上、「エンタメ性、内容のある娯楽という部分が大事な気がする。ドキュメンタリーに娯楽性感じるか。入り口としては環境問題だけど、授業ではないので、自分で選んだ娯楽であってほしい。内容の詰まったものが時代的に多くなってくるぶん映画の娯楽性が必要」だという。

【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して
ドキュメンタリーでも全て信じちゃだめ

 それに対して、司会者の東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は、「大統領のカリスマ性と彼のロビー活動が、もう実るのかとグイグイ引っ張っていくところが良かった。単なる解説で終わっていたら選ばなかった」と、やはり、「映画の持つ娯楽性」という部分を意識したという。

 さらに、斎藤は、撮影するカメラの距離が大事だという。「ドキュメンタリーを見る時のカメラの距離を意識する。たまたま切り取るという距離で、信者になりすぎてもリアリティーない。(この映画は、)近さがモルディヴの政党の一員のようなアングルで見ているから、後半のサスペンス部分も」と、慎重な物の見方を語る。

 司会者の矢田は、「大統領のブレーンが撮っているので(距離は)近い。その距離でサスペンスを盛り上げている。ある程度、近い人間が撮っているのは意識したほうがいい」と、映画を見る上で、のめり込み過ぎないようにという。

 司会から、「ドキュメンタリーみますか」と、聞かれると、斎藤は、「『フラッシュバックメモリーズ3D』を観てから、フィクション見ても入っこない」というほど、話題作だけあって、そのインパクトは半端ないようだ。そして、「ドキュメントこそ劇場で見るべき。“自宅でテレビ”は何かしながらの文化。僕ら、役者だったり表現する側は、だから、大げさに目立とうとする。刺激物を置いてかないと見てもらえない。結果、一番伝えたい幹の部分を邪魔する。むき出しのリアルは何も妨害がない状況の劇場で見るべき」と、強調した。

 

【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して
本年度TIFF応援団として東京国際映画祭に参加
【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して
ドキュメントこそ劇場で見るべき


【TIFF25】斎藤工、ドキュメンタリーにも娯楽性は必要!カメラの距離感も意識して
ドキュメンタリーに映画としての娯楽性が必要
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