俳優・小西遼生(30)が22日、都内で行われた第25回東京国際映画祭特別招待作品『牙狼〈GARO〉～蒼哭ノ魔竜～』(監督:雨宮慶太/配給:東北新社)舞台挨拶に女優・松坂慶子(60)、蒼あんな(25)、俳優・久保田悠来(31)、雨宮監督(53)とともに出席した。
05年10月シリーズ、11年10月シリーズと、テレビ東京系にて放送され、最新のCG/VFX技術を駆使し、派手なアクションシーンやスタイリッシュな映像が話題となった『牙狼〈GARO〉』の劇場最新作。7年間、最強の魔戒騎士・冴島鋼牙を演じてきた小西が、その集大成にふさわしい強く美しいヒーローを演じ、敵役の松坂は、“約束の地”の支配者・女王ジュダムを妖しく演じている。
舞台挨拶は、キャスト男性陣が劇中の衣装で、女性陣は華やかな装いで登場。『牙狼〈GARO〉』といえば、CG/VFXを駆使したアクションシーンが見どころだが、演者はグリーンの幕を背景に撮影している。そのため、小西は「1ヶ月ほぼ毎日グリーンバックでの撮影だったので、試写で観て、(こういう映像ができることは)全然想像してなかった。監督が描いた絵コンテを見て、自分の想像の中で闘うんですけど、正直、どのアクションが大変だったのかもまったく覚えてない。頭が真っ白になりながらとにかく必死で闘っていたような気がします」と、映像を観て驚いたことを告白。
その映像美については、「でも、自分が想像していたもの以上だったので、やってよかったと思います」と、やはり満足いくものだったようだ。
初のワイヤーアクションに挑戦している松坂は、「以前からアクション映画を観て、私もさせてもらえないかな～と思っていたけど、誰もさせてくれなくて(笑)」と観客を笑わせ、「今回はワイヤーアクションや小西さんと闘うシーンまでさせていただいて、とても嬉しかったです。本当にグリーンバックだったので、映像美や迫力にただただびっくりですね」と脱帽した。
約束の地に出現する青の館の主・カカシ役の久保田は、「長年愛され続けてきたこの『牙狼〈GARO〉』という作品に最後に関われて、ふざけさせていただいて光栄に思います」と挨拶し、役作りについて「まずは田んぼに行きました」とこぼし、観客も爆笑！ さらに「監督に好きにふざけていいからと言われた。鋼牙との対比が出るように派手にやらせてもらいました」と語ったところで、小西が「パキーッ！」と、カカシの劇中のセリフで割って入り、久保田もつられるように「パキーッ！」と叫んだ。
ジュダムへの貢物へとなるところを鋼牙に助けられるメル役の蒼は、全身ブルーの役どころを演じているが、「思った以上の出来栄えで、ブルーになるのも悪くないな～と思いました」と、天然コメント。そして、「劇中で松坂さんに『うるせえ、ババア！』って言ってしまうところがありまして。監督にも『そんなこと言えたのは世界中で私(蒼)だけだ』と言ってもらった。そんなことみじんも思っておりませんので、申し訳ございません」と、松坂に対し頭を下げた。
フォトセッション時には、黄金騎士ガロも登場し、登壇者とともに記念撮影。最後に雨宮監督から「いま新しい『牙狼〈GARO〉』のテレビのほうを制作中です。ただ、鋼牙の話ではありません。新しい魔戒騎士の主人公のドラマを映画と同時進行で作っています」とサプライズ発表があり、『牙狼〈GARO〉』ファンも嬉しい悲鳴を上げていた。詳細は23日、公式HP等にて発表される。
2013年2月全国ロードショー。
